【短編小説】卒業式⑦
古畑 時雄(Tokio Furuhata)
【短編小説】卒業式⑦
- 13
- 5
- 0
【短編小説】卒業式①〜⑮ 完結済(朗読劇)
https://nana-music.com/playlists/3113460
【短編小説】卒業式①
https://nana-music.com/sounds/05432286
【短編小説】卒業式②
https://nana-music.com/sounds/0543cdbd
【短編小説】卒業式③
https://nana-music.com/sounds/0545b746
【短編小説】卒業式④
https://nana-music.com/sounds/05464546
【短編小説】卒業式⑤
https://nana-music.com/sounds/05472276
【短編小説】卒業式⑥
https://nana-music.com/sounds/05483fc8
【短編小説】卒業式⑧
https://nana-music.com/sounds/054c0c40
【短編小説】卒業式⑨
https://nana-music.com/sounds/054c5c5f
【短編小説】卒業式⑩
https://nana-music.com/sounds/054cd631
【短編小説】卒業式⑪
https://nana-music.com/sounds/054d6267
【短編小説】卒業式⑫
https://nana-music.com/sounds/054d9912
【短編小説】卒業式⑬
https://nana-music.com/sounds/054e1781
【短編小説】卒業式⑭
https://nana-music.com/sounds/054ed850
【短編小説】卒業式⑮「最終回」
https://nana-music.com/sounds/054f61c6
【短編小説】卒業式⑦
美術室で僕がコユキの手を取ってデッサンして居ると、同じ美術部の同級生だったユウコが部室の中に入って来たのだ。
そして其処で、僕はユウコに大学受験の話をしたのだが、後輩であるコユキが僕より先に、僕の進路の話をユウコにしたのだった。
その時、ユウコは少し戸惑った表情を見せ、僕とコユキにこう言ったのだ。
「タケシ君。もしかして……わたし、お邪魔だったかしら?」
この言葉を聴いた僕は弁解するよう、こうユウコに言った。
「そんな事ないよ! ユウコ…」
するとコユキが僕とユウコに向かって、こんな事を言ったのである。
「わたし2月14日に、先輩と会う約束したんです」
僕はコユキのこの言葉を聴いて、ユウコがどう思って居るのか凄く気になった。そして恐るおそるユウコにこう聞いたのだ。
「ユウコさぁー。別にコユキと会うだけだし…」
この時、僕は自分でも何の弁解にもなって居ないと思った。しかし取り敢えずこの場を凌ぎたいと言う思いで、こんな言葉が口から出たのだ。
するとユウコは僕に向かって、こんな風に言ったのだった。
「タケシ君。バレンタインデー、楽しみだねー」
この言葉に対し僕は何も言わなかったが、コユキがこう返事をしたのだった。
「そだねー」
つづく…
【短編小説】卒業式①〜⑮完結済(朗読劇)
https://nana-music.com/playlists/3113460
【短編小説】夏祭り①〜⑮完結済(朗読劇)
https://nana-music.com/playlists/2223311/
【短編小説】ハロウィンパーティー①〜⑮完結済(朗読劇)
https://nana-music.com/playlists/2444969/
【作家】
小説・物語・童話・絵本・詩・和歌・俳句・絵・唄(音楽)
《作品集》http://www.spiritualcare-cs.com
※詩・和歌・俳句・絵など無料にて、ご覧頂けます。
※物語も『二人称の愛』は電子書籍(Amazon Kindle)のUnlimitedにて30日間、無料購読でお読み頂けます。試読も、最初の数十ページ(全ページの10%程度)出来ますので、良かったらご覧ください。
#声劇台本 #声劇 #台本 #小説 #短編小説 #物語 #詩 #台詞 #セリフ #朗読 #古畑時雄 #TokioFuruhata #又三郎 #夏祭り #ハロウィン #ハロウィンパーティー #クリスマスソング #卒業 #卒業式
コメント
まだコメントがありません