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【短編小説】卒業式⑥
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【短編小説】卒業式①〜⑮ 完結済(朗読劇) https://nana-music.com/playlists/3113460 【短編小説】卒業式① https://nana-music.com/sounds/05432286 【短編小説】卒業式② https://nana-music.com/sounds/0543cdbd 【短編小説】卒業式③ https://nana-music.com/sounds/0545b746 【短編小説】卒業式④ https://nana-music.com/sounds/05464546 【短編小説】卒業式⑤ https://nana-music.com/sounds/05472276 【短編小説】卒業式⑦ https://nana-music.com/sounds/054ba570 【短編小説】卒業式⑧ https://nana-music.com/sounds/054c0c40 【短編小説】卒業式⑨ https://nana-music.com/sounds/054c5c5f 【短編小説】卒業式⑩ https://nana-music.com/sounds/054cd631 【短編小説】卒業式⑪ https://nana-music.com/sounds/054d6267 【短編小説】卒業式⑫ https://nana-music.com/sounds/054d9912 【短編小説】卒業式⑬ https://nana-music.com/sounds/054e1781 【短編小説】卒業式⑭ https://nana-music.com/sounds/054ed850 【短編小説】卒業式⑮「最終回」 https://nana-music.com/sounds/054f61c6 【短編小説】卒業式⑥  部室である美術室で、僕はコユキと会話を交わし、手を取り合ってキャンパスにデッサンをしていた。  すると突然、美術室のドアの扉がガラッと開いたのだ。中に入って来たのはユウコであった。彼女と僕は同級生で、ユウコは去年まで美術部の部長を務めていた。  ユウコは美術室に入ると僕とコユキを見つけ、こんな言葉を投げ掛けたのだ。 「タケシ君。やっぱり美術室に来てたんだ!」  僕に対してユウコはこう言い、僕の顔を見て嬉しそうな表情を見せた。僕は慌てて握っていたコユキの右手を離し弁解するよう、こうユウコに言ったのだ。 「何で、俺が美術室に居ること知ってるんだよ!」  この言葉を聞いたユウコは、こう言った。 「さっきケンジ君に会ったら……タケシ君、今日は学校に来てるって……だから、美術室に居るんじゃないかと?」  僕はさっきまで、コユキの手を握って居たのを見られたのではないかと気になった。しかし確かめる術もなく、話を逸らすのに受験の話をしたのだ。 「ユウコはさぁ 第一志望の大学はどこ?」  するとユウコはこう答えた。 「わたし北大だよー! タケシ君は?」  この質問に僕が答えようとした瞬間、コユキがこう言ったのだ。 「タケシ先輩は千葉大ですよねー。わたしは来年、東京の芸大目指しますよー」  こんな事をコユキは二人に言い、美術室の空気が張り詰めたのだった。 つづく… 【短編小説】卒業式①〜⑮完結済(朗読劇) https://nana-music.com/playlists/3113460 【短編小説】夏祭り①〜⑮完結済(朗読劇) https://nana-music.com/playlists/2223311/ 【短編小説】ハロウィンパーティー①〜⑮完結済(朗読劇) https://nana-music.com/playlists/2444969/ 【作家】 小説・物語・童話・絵本・詩・和歌・俳句・絵・唄(音楽) 《作品集》http://www.spiritualcare-cs.com ※詩・和歌・俳句・絵など無料にて、ご覧頂けます。 ※物語も『二人称の愛』は電子書籍(Amazon Kindle)のUnlimitedにて30日間、無料購読でお読み頂けます。試読も、最初の数十ページ(全ページの10%程度)出来ますので、良かったらご覧ください。 #声劇台本 #声劇 #台本 #小説 #短編小説 #物語 #詩 #台詞 #セリフ #朗読 #古畑時雄 #TokioFuruhata #又三郎 #夏祭り #ハロウィン #ハロウィンパーティー #クリスマスソング #卒業 #卒業式

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