【短編小説】夏祭り ⑩
朗読者(お名前)BGM(夏柑♪)台本(古畑 時雄)
【短編小説】夏祭り ⑩
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【短編小説】夏祭り ①
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【短編小説】夏祭り ②
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【短編小説】夏祭り ③
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【短編小説】夏祭り ④
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【短編小説】夏祭り ⑤
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【短編小説】夏祭り ⑥
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【短編小説】夏祭り ⑦
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【短編小説】夏祭り ⑧
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【短編小説】夏祭り ⑨
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【短編小説】夏祭り ⑪
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【短編小説】夏祭り ⑫
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【短編小説】夏祭り ⑬
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【短編小説】夏祭り ⑭
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【短編小説】夏祭り ⑮「最終回」
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【短編小説】夏祭り ⑩
友達のユウタが待つ一本杉へと向かった僕とサツキは、八代神社の階段を登っていたのだが、その途中でサツキの草履の鼻緒がまた切れてしまった。
そしてサツキは階段の途中で、しゃがみ込んでしまったのだ。それを見た僕はサツキにこう言った。
「サツキ、大丈夫か…」「その草履、ちょっと見せてくれる…?」
こう僕がサツキに言葉を掛けると、サツキはとても悲しそうな表情をして僕にこう答えたのだ。
「ハヤトくん、ごめん」「せっかくハヤトくんが直してくれたのに…」
サツキがこう言うと、僕はサツキにこんな言葉を掛けた。
「俺の方こそ、ごめん」「ちゃんと直せなくて…」
僕は申し訳なく、サツキにこう言ったのだ。そして僕は草履の鼻緒が切れた部分を見てサツキにこう言った。
「サツキ…」「この草履の鼻緒、簡単には直せないよ…」
こう僕がサツキに言うと、サツキは今にも泣き出しそうな表情を浮かべたのだ。僕は何とかしなければと思い、咄嗟(とっさ)にこんな言葉をサツキに言った。
「サツキ…」「階段の上まで、俺が背負って行くよ…」
この言葉を聴いたサツキは、少し嬉しそうな表情を見せ頷いたのだ。こうして僕とサツキのふたりは、ユウタの待つ八代神社の一本杉へと向かったのであった。
つづく…
【nana短編小説】夏祭り①〜⑮完結済(朗読劇)
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【nana短編小説】ハロウィンパーティー①〜⑮完結済(朗読劇)
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【作家】
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