【短編小説】夏祭り③
朗読者(お名前)BGM(夏柑♪)台本(古畑 時雄)
【短編小説】夏祭り③
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【短編小説】夏祭り ①
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【短編小説】夏祭り ②
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【短編小説】夏祭り ④
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【短編小説】夏祭り ⑤
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【短編小説】夏祭り ⑥
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【短編小説】夏祭り ⑦
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【短編小説】夏祭り ⑧
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【短編小説】夏祭り ⑨
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【短編小説】夏祭り ⑩
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【短編小説】夏祭り ⑪
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【短編小説】夏祭り ⑫
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【短編小説】夏祭り ⑬
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【短編小説】夏祭り ⑭
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【短編小説】夏祭り ⑮「最終回」
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【短編小説】夏祭り ③
幼馴染のサツキから渡された草履を、僕はドキドキしながら直していると、サツキからこんな言葉を掛けられたのだ。
「ハヤトくん」「ハヤトくん、私のこと学校で避けてるでしょ」
こう言ってサツキは、僕の顔を覗き込んだ。僕はドキドキしながらも頭の中で、何と答えたら良いか言葉を探した。
そしてサツキに、こう言ったのだ。
「サツキ…」「サツキは、クラスの人気者だからさぁ」「話し掛けにくいんだよ…」
そう僕が言うと、サツキは僕から草履を受け取り、嬉しそうな顔をして、こう言った。
「ハヤトくん」「やっぱりハヤトくんって、手先が器用なんだ…」
この時、僕は嬉しかった。それは幼い頃、一緒に遊んだ時の事を、サツキが覚えていてくれて居ると思ったからだ。
僕は試しに、サツキにこう言った。
「サツキ…」「何で知ってるんだよ…」
サツキに僕がこう言うと、サツキは嬉しそうに、こう答えたのだ。
「ハヤトくん」「昔、一緒に折り紙したでしょ」
この言葉を聴いて、僕は嬉しくなった。するとサツキは僕に向かって、こう言ったのだ。
「ハヤトくん」「昔みたいに、一緒に金魚すくいしようよ?」
僕は友達との約束が気になったが、こう言ったのだった。
「サツキ…」「わかったよ、サツキには負けないからな」
そう言うとサツキは、にっこり笑った。藍色の浴衣と髪を結い上げたサツキの姿はとてと新鮮で、見惚れてしまった。
つづく…
【nana短編小説】夏祭り①〜⑮完結済(朗読劇)
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【nana短編小説】ハロウィンパーティー①〜⑮完結済(朗読劇)
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