SUPPIN Vol.1
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SUPPIN Vol.1
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#ことのはライブレポ
実は、いわゆるコンサート..自分でお金を出して..行った最初が、これ
「中島みゆきさん」の「SUPPIN Vol.1」
(当時の最新アルバムは「36.5度」)
なんと!大阪はフェスティバルホールの前から3列目。ど真ん中
アイラインが汗で崩れてくるのまで..分かりました。<爆>
も。感激しちゃって..帰ってすぐに、ルーズリーフノート3枚の裏表・計6ページ分に書いたのがこれです。
1回しか見ていないのに..まー、よく覚えてる..
若かったからかなあ..自分でも感心します。
そうそう、ちなみに、チケット代金は3500円くらいでした。
くらい、じゃなくてw(笑)↓
https://nana-music.com/sounds/061be22a
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オープニング
ステージの中央。少し後ろよりの段差のついている所に座っていたみゆきさん
衣装はアラビアンナイトに出てきそうなだぶだぶの、足首できゅっと絞ったズボン
生地はちょっと透けて見えそうなギャザーのいっぱい寄った柔らかな薄いグレイ
同じ布を方からショールのようにまとい、頭にもターバン風に巻いていました。
銀のブレスレットが光っていました。
最初。うっすらと背中からシルエットを浮かび上がらせていたライトがだんだん明るくなって、「噂」のイントロが始まった。
軽く腕を組んで、リズムに乗って少し斜めに構えた躰を揺らして、ちょっと睨み付けるようなしたたかな視線と小意気で自信ありげな表情で歌うみゆきさんは、ちょっとセクシーで、思わず背筋がぞくっとなるほど、魅力的でした。
2曲目は 「それ以上言わないで」
"それ以上言わないで"のところで両手を顔の前で交差する仕草
声がちょっと震えていました。
伏し目がちになる表情や指先にまで感情がこもっていてその一つ一つが歌のイメージを何倍にも膨らましてくれるから、息が詰まりそうなほど感動しました。
この後、ご挨拶。「いやー。お久しぶり。大阪の皆さん。お元気でした?」
から「ラジオを辞めてから、ほんとこうして、みんなとおしゃべりする機会がしばらくなかったので
今回はとかくしゃべりが長くなっちゃって」などとあの、"しゃべりの声"でのたまっておられました。
この後、「この世に二人だけ」「シニカル・ムーン」「熱病」「あほう鳥」
「シニカル・ムーン」と「熱病」はレコードとアレンジが違っていて最初何の曲か分からなかった。
「あほう鳥」でみゆきさん、ハンドマイクになりまして
客席の方でも立ち上がる人が何人か出て
みゆきさんはステージで踊って、観客は手拍子に必死
で、うわー。と盛り上がったところで曲が終わり
みゆきさんはお辞儀をし、観客はバラバラと座り。次は弾き語りのコーナー
(でも、なかなか歌にたどりつかないんですね。これが)
みーさん、シュークリーム!の巻
おもむろにいすに座りギターを抱えたみゆきさん。
「いやー。なんか風俗みたいなカッコしてますが」とかしゃべり始めた。
で、そのしゃべりというのは「このツアーの後、しばらく曲作りに専念するけど
その間に作った曲は、間をおいて双子三つ子のように出すのが良いか?
年子のように出すのが良いか?」という話だった。
拍手の数で、大阪の要望は”年子”ということになった。
「いっぺんに出されたら困る。金がない!」なんて声もあった。
で、そんな時にちょこっとファンからのプレゼントの話が出て、そしたら通路の一番前で
「みーさん、シュークリーム!」と叫んだ女の子がおりまして
みゆきさんったら「もう、大阪の人ってば乗りが早いんだからん!」とか言いながら喜んじゃってとことこもらいに行く訳で
そしたら、他にもいっぱいファンがステージにつめかけてプレゼント渡そうとして
しかし、カップラーメンこそ見かけなかったけど
なんで「蛸の干物」や「パック入りのさんま」が出てくるの?
ワインとか日本酒もあって、それには、みゆきさん”お、酒だ”ってなもので喜んでいたけど
さすがにさんまにはずっこけてた。
初めからプレゼントに買ったのかしら?
ワインの栓抜き。松ちゃん、スターになる。の巻
両手いっぱいのプレゼントを抱え、おもむろに椅子に腰掛けるみゆきさん
まだ、右手にはしっかりワインを抱えて
「ワインもらったー。ここで開けても良いかな?でも栓抜きがないよね。
シュボッなんて景気良く開けると気持ちいいんだけど」
そしたら客席から「これだけ人数いるんだから一人くらい持ってる。会場捜せばある」という声
「まさか」と言いつつ、みゆきさん
「もしかして明日来てくれる人なんかがこの会場にいたら、そこから話が広がって、明日はみんなワインの栓抜き持って来てたりして?」
(で、ワインがなかったら、どーすんだ?)
ワインは無理だということになり、それなら一升瓶は?って話になった。
ちょっと試してみて「あたし、指の力弱いんだわ」とか言って、みゆきさん
「すいません。開けてくれます?」と横でギターのチューニングをしていたスタッフへ”瓶”を渡した。
そしたら客席から「京都でお茶あげた人でしょ」との声。(なにやったんだ?)
みゆきさん曰く「そーよ、私、スタッフをスターにしたいと思ってるの。
だってステージに上がってる人より裏で働く人の方が多いんだもん。
だから少しでもステージに引き留めておいてやるの」だそーでして
この後
スタッフ・松ちゃん(「あいたよ」って感じでみゆきさんに瓶を渡す)
客「振る舞ってあげて」
みゆきさん「(瓶を見つめて、少し考えてから)一気、いく?」
この時のみゆきさんは何かしらとてもかあいかった。
ちょっと上目遣いに松ちゃんを見て。でも、そりゃ無理だ。ってことになって
みゆきさん「(袖に向かって)すみませーん。グラス下さい!
(客に向かって)呼べば何でも出てくる。これが中島のコンサート」
出てきたのは白い紙コップ。羨ましくもみゆきさんに日本酒をついでもらった松ちゃん
みゆきさんと二人してステージの上、正座して「どーも」って感じでお辞儀
みゆきさんは長い髪がひっくり返って、床についちゃった。
(注:この時のステージは一面カーペット
このシーン以前にも「寝転がったりもできちゃうんだぞ」と自慢していた)
かくして、松ちゃんはスターになった。
中島は派手なのが好きです!の巻
さて、弾き語り。まずは懐かしき「時刻表」皆しんみりと聴いていた。
後ろでペンライトを振っている人も何人か出だして、手拍子が始まった..
となぜかみゆきさん。急にギターも歌も止めてしゃべりだした。
「あの..ペンライトがさっきから上がったり下がったりしているのは、..
もしや、警備員さんが”止めて下さい!中島さんはそーいう派手なことはお嫌いです”
とか言っているのかしら?だとしたら、警備員さん、止めて下さって結構です。
中島は、派手なのが..好きです!」
この後、会場が一斉に”うわー!”とどよめいたのは言うまでもない。
だって、目が合っちゃうんだもんの巻
「時刻表」を歌い終えたみゆきさん、意味ありげな目で袖の方を見る。
”どしたのかな”と思っていると
袖からスタッフが出てきて、みゆきさんの側に置いてあったプレゼント皆抱えて持っていってしまった。
みゆきさん曰く「そう、分かってくれたのね。
あのね。次のコード何かなってギターのネック見るでしょ。したら、見えるのよね”さんま”が」
思わず、笑いたくなっちゃう訳ですね。シリアスな歌の途中で。本当に罪なさんまです。
みゆきの肺はLLサイズ?~女にはなれない
みゆきさんの歌にはブレスが少ない。
よって、みゆきさんに歌を書いてもらった歌手の人はハーハー言いつつ歌うことになるんだそうで
例えば、桜田淳子の「追いかけてヨコハマ」サビのとこが問題で
”旅の支度をした人ばかりどうしてこんなに通るのでしょう。
ヨコハマヨコハマこの船は街ごと運んで旅ですかー”
ずっとまともに息つぎできないんだそうで
彼女の女優転身のきっかけはこの歌にあったのではないかと、みゆきさんは言っておられました。
薬師丸ひろ子の”星紀行”にいれた”未完成”という曲でも
ひろこちゃんはサビの繰り返しの所で首に青筋浮き上がらせていたそうで
いやぁ。みゆきさんの肺っておおきいんですね。
胸は小さいけど??
そのみゆきさんとコンビを組んで、いちばん似合っていると言われたのが研ナオコだそうで
「時刻表」「シーサイドコーポラス」に続いての歌が「かもめはかもめ」
なんかきれーなお姉さんがいーっぱいいるな..と思っていたら。
それが全てきれーな”お兄さん”だったというお店でこの歌がすごく受けていた..流行っていたそうで
「”おかまはおかま。まして女にはなれない”っていうの分かるけどねー。」のみゆきさんの言葉に、またまた、客席中、大爆笑
エレーン
「女歌」ってご存じですか?最初のお話。知ってますか?
ヘレンって女性が出て来るんです
ヘレンのこと歌ってたんだそうです。この歌
ヘレンのことしみじみと語るみゆきさんはとっても寂しそうに見えました。
声が涙に少~しふるえているみたいでした。
薄暗く、ほのかに蒼いライトの中でみゆきさんが唄った「エレーン」は..
聴いていて、思わず背中がすーっと冷えてゆくような..そんな気がして
恐いくらいに素敵でした。
バンドのメンバーについて~たらこ・餌を与えないで下さい~
ツアー2日前に風疹にかかって、顔を半分タラコのままツアーに参加したキーボードの重実徹さん
お昼時にも「うつったら困る」と独りだけうどんのどんぶり鉢を別にされて隅っこの方へ棒(?)で押しやられこのツアーで性格暗くなったそうです。
ベーシストの伊藤広紀さん。コンサート中日に動物園に行って猿の檻の前で
「餌を与えないで下さい」って看板の前で手ぶらでボーっと立ってたんだって。したら
猿が”こいつ手ぶらかよ。かわいそうに”ってなもんで..
手に持っていたお菓子くれたんだって
猿に同情されたベーシストは、暗転の間にベース落っことしてました。
みゆきさんのトレードマークは??
彼の井上陽水はサングラスがトレードマーク。業界人でも素顔を知らない人は多い。
そこで陽水さん駆け出しの若手スタッフや新人の付き人なんかを相手にいたずらを始めた..
サングラスを外した顔でにーっと笑いかける..というもの
相手は”なんだ、こいつ”って感じで後ずさり
陽水さんトコトコって近づいてってまた、素顔でにーっ
”気味わりーおっさん!”って感じでいたいけな若者はまた後ずさり
と。おもむろにサングラスを取り出した陽水さん
パッとかけて「あーっ。陽水だ!」って相手が叫んでいるうちにスタコラ逃げ出す。
で、この話を聞いたみゆきさん”あたしのトレードマークって何だろ?”と考えた。
で。思い当たったのが笑い声
ある日、タクシーに乗ったみゆきさんに運転手さんがきいた。
「あれ。お客さん、どっかでお会いしましたっけ?」
みゆきさん「いいえ」
運転手さん「おかしーな。その声、なんか毎週聞いてるような??」と首を傾げる。
と、そのうちラジオから流れてくる落語かなにかに、みゆきさん「がはは。わはは」と笑う
運ちゃんの叫び「あーっ!中島みゆきだぁ!」
弾き語りコーナーの後、暗転。
みゆきさん、衣装を替えてスパートをかけた。
「あたいの夏休み」「見返り美人」「HALF」「最悪」「毒おんな」
「あっついねー。あたしだけ水のんでごめんねー」
「いくらSUPPINたって汗でお化粧、落ちちゃう。目の大きさ変わってきたりして..なはは」
等とのたまいつつもみーさん。大ハッスル
HALFには泣きそうになってしまった(そう言えばこの曲弾き語りしたことある..)
毒おんなもせつなかったな。
アンコールの拍手。ステージに再登場
「まっててくれてあんがとねー。それでは中島みゆきコンサート。第2部、始まりでございます。」
そして「F.O.」のイントロ
「やまねこ」(これ、バンドでやって、ボーカルとらしてもらった。上手く声でなかったけど)
「白鳥の歌が聞きこえる」と続いた。
「F.O.」から「やまねこ」にかけて。みゆきさんはステージの上を踊りまくった。
コーラスのお姉さんと肩を組んだり。ベースやサックスのお兄さんと見つめ合ったり
観客もバンドのメンバーも。すごい熱気に包まれて、一緒にリズムとって。手拍子打って
みゆきさんは「やまねこ」のコーラスの所でステージの前の方に出てきて観客と握手してた。
途中で歌詞を忘れたらしくて、こめかみの所、自分でたたいてた。
そして..ライトが消えた。
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- ことのは逢(あい)@Android
- ケモぴょん【あすなろ銀河 〜 let's 〜】こんばんは、ことのはさん🌃私のつたないHamoで唄ってくださって、キャプションに貼って居られたリンクで伺いました。とても鮮明に憶えて居らして、〝その時、心で感じた事〟までも私にも伝わって来るようです。お友だちのライブにも参加されたとの事。音楽に精通されて居られたのがよく、分かります。貴重な体験を伺えて、嬉しいです。