コンサートへの招待状【さとら】
NAZNA
コンサートへの招待状【さとら】
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冬が来た。今年は雪が振るのが遅い…。そういえば、雪って雪虫が運ぶんだっけ…。少し締め付けられる胸の痛み。お茶を取ろうと伸ばす手に、レオから貰った雨の呪詛の指輪が光った。…慰めてくれてる?まさかね…。湯気が登るカップに口をつけた。
「ごめんください!ご在宅ですか?」
お茶を飲む前にドアから声がした。さとらはカップを戻して扉に向かうと郵便配達員が立っていた。
「出張所よりお届け物です。確かにお渡ししました」
…出張所?住民への全体連絡でもなさそうだ。なら直接渡せばいいのに…2日前に顔を合わせたニフのことを訝しんだ。
しかし届いた封筒から出てきた手紙は、思い浮かべた人物の書体ではない。カッチリとしていて読みやすい字…母の教えを必死に書き写していたノートにびっしり書かれていた、あの文字…レオのものだ。
──お久しぶりです、さとらさん。バドン島視察での尽力本当に感謝しています。
お礼と言ってはなんですが、理事会の好でキリエのコンサートの司会をやることになりましたので、是非さとらさんをご招待したいなと思いまして。コンサートのチケットをお送りします。きっと来てくれる事を信じて──
「あぁ、今年も無事にオーケストラコンサートが開催するのね。確か獣人の団体の…ふふ、着ていくドレス、どれにしようかな…」
さとらは嬉しそうに衣類を収めた箱を鏡の前まで引っ張り出した。
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コンサートへ向かい、レオに会ってください。
尚、アンサー時に服装の指定をする事(色やスタイル等、大まかでも詳細に指定しても構わない)
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