長編朗読台本【世界の種】 第九回
お名前をどうぞ 台本: かきつばた。
長編朗読台本【世界の種】 第九回
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長編朗読台本【世界の種】
ジャンル:ファンタジー
人数:一人
声劇ユニット『かきつばた。』著
表、無秩序、裏
―前編―
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【登場人物】
筑紫春樹(ちくしはるき)
男性 大学生
【コラボ条件】
◎台本をお使いになる際は拍手をお願いします。
◎コメントは必須ではありません。
コメントありがとうございます。
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お手数ですが、よろしくお願いします。
【続話】
長編声劇台本「世界の種」 台本: かきつばた。
https://nana-music.com/playlists/3189339
【コラボして下さった方】
◎プレイリスト
長編声劇台本「世界の種」コラボさま
https://nana-music.com/playlists/3189386
※台本が読みにくくなるのを防ぐため、前回までのあらすじ等は割愛させて頂きました。以前の台本を追って、ご確認下さい。
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(台詞)
筑紫春樹の独白
「」なしは、モノローグ
「は?」
全く飾られていない素の感情を、反射的に口にしてしまった。
だって言葉が通じた!
そう思った矢先に、これだぞ?
そう、肺腑(はいふ)が、まるでキンキンに冷えた氷水に満たされたみたいで――
そこに浮かんだ、氷がぶつかり合う度に、胸がチクチクと痛み、
ぎゅっと窄まった器官からは、冷たく細い息がひゅうひゅうと吐き出される。
――――地上にいるのに。
青年の言葉一つで、まるで冬の海で溺れかけているような絶望を感じていた。
乱れて、乱れて、筋道なんて、とうに失われて。
これ以上、混乱しようがないところまできているのに、
この正体不明の青年は、さらに俺の混乱を増長させるようなことを矢継ぎ早に垂れ流してくるんだ。
待ってくれよ。
だから全くわからないんだって。
これ以上、その尖った言葉で俺をこの場所に縫い付けないでくれ。
視界が波に揺られている。
目の奥がチカチカする。
思わず、頭を抱えて、しゃがみこんでしまった。
ーーーなんだよ、何が起こっているんだ。
やはり、ここは俺の知らない世界なのだろうか。
情報を、整理する必要があった。
(第十話に続く)
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文章編集 かみな。
サウンド編集 ももつばき。
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