Dear――.
語り手/ 台本/瑛 ピアノ/Mieco
Dear――.
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――拝啓、キミへ
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Dear ――.
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初めまして。これは何度目の初めましてかな。僕はもう数えるのを辞めてしまったから分からないね。今日、庭の夏椿の花が咲いたんだ。白くて小さいソレはもう少ししたら落ちてしまうけれど。
さて、今回のキミはどれくらいの命なのかな。僕が生きている限りキミは何度でも生まれ、死んでいく。それでも僕の最期には付き合ってくれるんだろう?もう少し待っていて。
ああ、そうだ今回のキミは僕に大好きな人が出来たことが原因で生まれたのかもしれないね。その人はとても素敵で才能に満ち溢れていて太陽のように美しく輝いているんだ。大嫌いで大好きで妬ましくて愛おしい、僕の大切な人だ。
なぁ、可愛い僕の劣等感。ずっと僕と共に生きている劣等感。何度も生まれ、死に、僕の中に留まり続けるキミへ。
また、一緒に生てくれ。
ここにいる僕より
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お久しぶりです。つらつらと勉強の合間に書いていたものが何となく台本の形を取ったので投稿させていただきます。短めですが、よろしければ。
「生てくれ」は誤字ではありません。そのまま「いてくれ」と読んでください。
音楽はMiecoさんの素敵なピアノをお借りしました。この台本を読んで頂けるのならばぜひMiecoさんの方にも拍手して頂けると幸いです。
台本使用の際は拍手、コメントもしくはその両方をして頂けると大変嬉しいです。
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