【アニメCM風声劇】夢完全コールビート

未都()×夜()

「才能がなくちゃ見れない夢なんか、夢じゃない。」 ​─────── 未都 … 楽器弾き。高校生。 夜 … 相談屋。高校生。 ​─────── 未都「一歩。また一歩。私は音に沈んでく」 夜「コンクールに出たがらない？へえ、変わってんな。わかった。俺が話してくるよ」 (凛とした君は〜) 未都「なんですか、あなた」 夜「相談屋ってところかな。お前、なんでコンクール出ねえの？」 (どんな伝えたい言葉も〜) 未都「弾きません！」 夜「弾いてよ。」 未都「弾かない！」 夜「一回。そしたら帰る。」 未都「っ……一度だけですよ。」 (誰の声だとざわめき〜) 未都「不自由なんです。楽譜が。音が。あの舞台は、私にとって、窮屈(きゅうくつ)な場所だから。」 (あの日君が〜) 夜「才能がなきゃ、弾いちゃいけないって。そんなこと誰が決めたんだ？」 (からだのどこかで〜) 未都「私が歩いた先に、永遠なんかないけど。」 夜「お前が歩いた先で、ちゃんとお前は笑ってる」 (長い夜の〜) 未都「君が言ってくれたからもう、大丈夫だ。」 未都「さあ、いくよ。ここにいる人、全員のこころ​──」(重ねて) 夜「ほら、笑え。お前の世界、全力で弾いて​──」(重ねて) (僕を全部全部〜) 未都「全部全部、奪ってくる！」(同時に) 夜「全部全部、奪ってこい！」(同時に) (歌終わってから) 夜or未都「『夢完全コールビート』」(むかんぜん) 夜「10月8日、放送スタート。」 未都「この鼓動だけは、君にしか聴かせない。」 ​───────​─────── 楽器が好きな未都はいつも気の向くままに好きに弾いていた。将来は音楽家かと言われたが、人に評価される面での才能・楽譜に書かれた通りのことを弾く才能がなかった。そこでコンクールに出ることを、音楽の道を諦めてしまった。しかし、そこに現れたのは相談屋を名乗る同級生で​──？ 才能に抗え。夢だけは自由だ。 ​───────​─────── Whiteyouzyさんの素敵な旋律、ロネさんの素敵な歌をお借りいたしました。 私の台本よりお二人のサウンドへ、拍手や感想コメントを優先的にお願いいたします。 ＊ ＊ ＊ 久しぶりの後書きです。えまです。 才能って、なにかを夢見る人やなにかをしている人にはきっと聞き慣れた言葉だと思います。憧れ、諦め。そういう気持ちと隣り合わせだから。 でも、そんなので片付けちゃうのは寂しいことです。 その道一本で一生生きていける確信なんかない。 自分よりできる人間なんかたくさんいる。 それでも、その夢を叶えたいと願った過去の自分を、今の自分を、否定しないで。 どうか夢追う人。諦めないで。 #声劇 #台本 #声劇台本 #掛け合い #CM風声劇 #予告風 #WhiteYouzy伴奏 #エマの台本