色彩電気
ムシぴ
動画/画像
書き込みをしてすぐは本当かどうか疑われたが、写真を載せるといわゆる流れが変わって、次々と今の状況への質問が来て戸惑いながら答えていく。住民と呼ばれるような掲示板に常駐している人達はすぐに以前の似たようなオカルト話と結びつけて考察を始める。それを眺めつつ、全く進まない時間と変わらず足元を抜けていく涼風とに、なんだか懐かしい気持ちになってきていた。幼い頃、確か電車で出かけた帰りに乗り過ごしてしまって、見知らぬ駅で困ったことがあった。あの時とこの状況は似ているが、帰りの保証がないという一点で不安の感じ方が違いすぎる。他に手がかりがないかと歩いていると、靴の先に何かがぶつかった。