小説 夏と罰
傘村トータ
小説 夏と罰
- 113
- 19
- 0
*+:。.。 𝐍𝐢𝐠𝐡𝐭 𝐝𝐞𝐰 。.。:+*
今宵は、静かに雫の宿る夜
零れる星々を愛でて
「欠けたページの答え」
⁎✩ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ☪︎ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ✩⁎
〖 𝐒𝐢𝐧𝐠𝐞𝐫 💧〗
🐇兎月 ( お休み )
↪︎https://nana-music.com/users/7537220
声に溺れてくれ
🍓ブレイヴ
↪︎https://nana-music.com/users/4171159
ヒャッハ〜!!!最終回だぜ〜!!
Dewお前は良い奴だったよ🥲
🐤まほろ
↪︎https://nana-music.com/users/9228006
Dew先生の次回作にご期待ください❕
⁎✩ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ☪︎ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ✩⁎
〖 𝐋𝐲𝐫𝐢𝐜𝐬 〗
小説 夏と罰(上)
🐤
その日は、夏を嫌悪するには十分すぎる空だった
汚れのない青がどれほど憎らしかったか
理解など求めても無駄であろう
自分の存在はこの世界に1ミリ足りとも傷を残せず
生を受けたのも神の気まぐれ
対して、全てから祝福されている君は煌煌と
🍓「夏、終わるの寂しいよな」
君の屈託のない笑顔が私の喉を一掴み
絞めるでもなく、ただただ罪悪感を植えつける
信頼も友情も塗り潰しうる劣等感と
私は共生し続けるのか
君を壊してやりたいと思った
そんな自分を恥じてもいたが
一度でいい、聖人のような思考を歪めて、
醜い内面を抉り出してやるのだ
見ろ!見ろ!
今からお前を突き落とす
裏切りは随分前から計画されていたと
全てを知った君の顔に私は青すぎる空を見たい
🍓「あっ、お祭り、
17時にいつものとこ集合な」
ああああ
ごめん、ごめん、ごめん、
ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、
もう無理だ、無理です、無理だ、
許して、嗚呼、許して、
助けて、神様
┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈
小説 夏と罰(下)
🍓
うだるような夏が身体を侵食していく
君を攫った季節が舞い戻ってくる
空は彩濃く
置き去りにされた僕だけが
この世界で風に揺れてそこに在った
君の飲み残しのような人生を
背負って生き続ける僕の身にもなれ
君が諦めてしまった世界で
一文にもならない懺悔を続けている
僕が手を離したあの一瞬を君は
僕に一生後悔させる気なんだね
思い出など何の意味もなさない
君の呪いのような寝顔の前では
神も仏も救いはもたらさず
永遠に裁かれない僕は瞼すら閉じられぬ
何も感じない心であるのに
焼け付くような痛みだけ残るのは何故
僕に慰めの機会など与えず君は
ただ夏を罰として刻んでいった
祭りの甘い林檎のような頬に手は届かぬ
この先一度として
それが冬であったならば
凍った声に諦めもつくだろうか
僕が手を離したあの一瞬を君は
僕に一生後悔させる気だとしても
それが本望であると受け入れてしまえば
君は二度と僕の元へ帰ってこない
君が好きだと僕が喉裂けるほど泣いても
⁎✩ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ☪︎ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ✩⁎
✩ 𝐃𝐞𝐰 𝐏𝐥𝐚𝐲𝐥𝐢𝐬𝐭
↪︎https://nana-music.com/playlists/4029180
#夏と罰 #Night_unit #Night_Dew
コメント
まだコメントがありません