【声劇】選択の果て
▶陽太: ▷圭子:
【声劇】選択の果て
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──私たちは、異常だ。
▶陽太(ひなた)
21才/大学生
▷圭子(けいこ)
21才/大学生
▪️アドリブ等なんでもOK
▪️性別、語尾、言い回し等改変OK
▪️台本コピペOK
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▷圭子:
「あれ、まだ降ってる」
▶陽太:
「ほんとだ。今日の正天(せいてん)報告が間違ってたのか?」
▷圭子:
「んーたぶん。最近よく間違えてるから。所詮はただのAIね」
▶陽太:
「まぁまぁ。俺は好きだけどな。
アレのおかげでやっと雨から解放されたんだし」
▷圭子:
「そもそも名前が気に食わないわ。
なに、『正天』って。
天君を正すなんて、ほんっと傲慢。
人間は天気をありのまま受け入れるのが自然だって言うのに」
▶陽太:
「おいおい…。また叔母さんの影響か?
そういうオカルトチックなことを
真に受けるのいい加減やめろよ。
いい年こいてさ」
▷圭子:
「あん?」
▶陽太:
「あ、いえ、なんでもないです…」
▷圭子:
「叔母さんが言うには『正天』は怪しすぎるってさ。
基幹システムが完全にスタンドアローンの状態で、
これはもはやAIというよりAIに近い人間のような…」
▶陽太:
「(遮って)あーわかったわかった。
ところで、明日って休みだよな?」
▷圭子:
「え? うん」
▶陽太:
「よし、ならちょっと付き合え。
行きたいところがあるんだ」
▷圭子:
「行きたいところ?」
▶陽太:
「ああ。これから東京に行く」
▷圭子:
「はぁ? 今から?」
▶陽太:
「そうじゃないと間に合わなくてさ」
▷圭子:
「何によ?」
▶陽太:
「母さんの命日。明日なんだ。墓参りしたくて」
▷圭子:
「…はぁ。わかった。行きましょ」
▶陽太:
「おう、さんきゅ」
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2021年
日本各地で降雨が止まらない異常気象が起きる。
2021年
気象庁、異常気象を『止まない雨』と呼称。
2024年
気象庁、東京北区周辺で一時的に
降雨が止んだことを確認(非公表)。
2031年
内閣府、東京が完全水没したことにより
国会を長野県へ移動。
2050年
気象庁、名称を気天庁(きてんちょう)に変更。
2050年
気天庁、降雨自動調整AI『正天(せいてん)』の運用を開始。
2052年
国土交通省、水没した東京の一部復興が完了したと発表。
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天君(てんくん)
てんのきみ。天気を司る神様。
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コメント
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- ハル🌟コラボ先にてお借りしました。
- みのあすお借りしました!
- たきおん831@一瞬低浮上になるかもお借りしました!
- 実弥乃お借りします
- 猫町エッタPSYCHO-PASSを思い出した(優勝)