ノイズ【ゆらぎの変〜後編〜】
ミオヤマザキ
ノイズ【ゆらぎの変〜後編〜】
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姉様がいたのは、想像通りの…姉様の想い人のお墓だった
「姉様!」
振り向いてくれる事を祈り、割れんばかりの大声で呼びかけた
かくして…こちらを見やる姉様の瞳には何処かほっとしたような、温かい色が宿っていた
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🔮織兎
🏵牡丹
🏵さよなら”は引き止めてって
🔮“大丈夫”はだいじょばなくて
🏵“もういい”は全然よくなくて
🔮そのままのワタシで良いって言って
🔮🏵本当はもっともっとあなたの事を
知りたいよって一緒にいたいよって
🔮伝えたら離れてしまいそうで
だから守る事を幸せとした
🔮ねぇ ちゃんと目見て
話したらきっと
伝わる様な気がしてるんだよ
🏵「面倒くさい」「怖い」
「嫌い」でも「好き」
🔮おんなじなら
🏵🔮キレイだと思ってた世界(ばしょ)
見つけた気になってただけだ
逃げるヤツが
幸せになる世界ならば幸せなんて
要らない要らないもう要らない
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どうしてかしらね…
このまま消えてもいいと思ってたのだけど
あの子の…織兎の声を聞くと気持ちがザワつくのよ
「ねぇ…貴女は私に居てほしいの?」
ぽろり
言葉が落ちた
どこか…期待するような声音を含んだ問いかけ
「いて欲しい!!…私は…貴女にまだ何も返せてない…」
最初の勢いはどこへやら…弱弱しく肩を震わす織兎
「貴女は私に、自分の意思で好きなように生きろって言いました…」
「貴女と生きる事…それが今の私の意思です」
鮮烈な輝きを灯した紫の瞳に息を呑む
なんて綺麗な…
この紫玉の行く末を見守るのも、一興かもしれない
…ごめんなさいね
貴方様の元に行けそうにないわ
「織兎…」
俯く彼女の頭にソッと触れる
「帰りましょう、九十九屋敷へ」
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【鉄扇】のつくも神
🔮織兎
CV.月瀬ひるく様
【黄華の屏風】のつくも神
🏵️牡丹
CV.さとら様
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