〈第2.5話〉白百合の赤く染まる頃に【前編③】
台本:由季 BGM:みわたか様 SE:効果音ラボ様
〈第2.5話〉白百合の赤く染まる頃に【前編③】
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【CEA】〈第2.5話〉白百合の赤く染まる頃に【前編③】
セオ「ということは、近いうちにそのイベントがあるってことですね!」
クレア「ねぇ、オリヴァー…私を必要として」
オリヴァー「…5日後、学院の生徒がミュージアムのセレモニーに参加する。君には学院関係者に紛れて、首謀者をあぶり出して欲しいんだ。頼めるかい?」
クレア「もちろん!」
セオ「師匠!!!僕にも試練を!!」
オリヴァー「君には卒業生の履歴を調べてもらいたい。可能なら、クレアのサポートも頼みたいんだが…」
クレア「え」
セオ「勿論です!!!早速準備します!!」
クレア「ちょっと!私は許可なんてしてないんだけど!?」
慌ただしく部屋を出ていくセオとクレア。
そんな2人を最後まで見送ることなく、レイはオリヴァーの隣りに腰掛けた。
レイ「相変わらず焚きつけるのが上手ね」
オリヴァー「いいコンビだろう?」
レイ「そうね。でも…あの2人だけ?」
オリヴァー「…君を危険な目に遭わせたくないんだ」
レイ「大丈夫よ。その前にオリヴァーが助けてくれるでしょう?」
オリヴァー「…あぁ」
レイ「それにあの2人に全てを任せるなんて…貴方はきっとしないから」
オリヴァー「…君には敵わないな」
レイ「ねぇ、オリヴァー。私には貴方のつくる完全犯罪がとても美しく見えるの。まるで演出家みたい…」
オリヴァー「ありがとう、レイ。君の望むままの舞台を見せてあげよう」
レイ「…楽しみにしてるわ」
レイはそっと微笑んだ。
オリヴァー「出来損ないの悪役には退場してもらわないとね……何の罪もない人間が犠牲になるなんて……あってはならないんだ。」
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