夢から醒めるその刹那に
懐かしい人の匂いを嗅いだ
長らく焦がれたその影は
まっすぐにこちらを向いていた
何も言わぬのは戒めか
それとも言葉じゃ足りぬからか
答える術のない私は
されるがままに手を引かれた
薄墨の空 やや雲走れば あられ地や
泡沫の箱庭
醒めるだなんて思いもせずに
貴方の手のぬくもりの
その奇跡をただただ思い知る
ねぇ 現もこうであったのなら
触れたこともない腕の中に
閉じ込められて箱庭
嗚呼 あかねさす
コメント
2件
- うどん職人
- むくひてのうばっちし影響されてるやん