セオ・フィード【前編3】
台本 由季
セオ・フィード【前編3】
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🖥セオ・フィード キャラストーリ【前編3】🖥
セオ・フィード役
〔https://nana-music.com/users/7626901〕
父「このクソガキが」
セオ「レノ、これ借りるな。」
セオは、レノの長い髪を束ねた髪飾りを取る。唯一、母がくれたといって喜んでいたものだ。先は鋭く、花の粧飾が美しい。
父「馬鹿か?そんなんで俺を殺せるもんか!」
セオ「……馬鹿はあんただ。これはフェイク。あんたはもうじき死ぬ。あんたを刺したナイフ、あれには毒が塗ってあるんだよ。」
父「は!毒だと!笑わせる」
セオ「もともと、あいつが用意してたものなんだ。あんたは知らないだろうがな。」
そう言って、セオは既に息絶えている母を顎で指す。
父「…なんの冗談だ。あいつが俺を殺すために用意しただと?そんな馬鹿な話ある訳ない!作り話だ!お前の妄想だ!」
言いながら、父親はだんだん床に崩れ落ちていく。
セオ「妄想?じゃあ、何で俺に膝まづいてるの?毒が効いてる証拠じゃないの?」
父「なんで俺が死ななきゃいけねぇんだ…」
セオ「……あんたさぁ、原因が自分にあるって考えたことあった?」
父「あるわけないだろ。俺はお前たちのために必死に働いてやってるんだ。」
セオ「働いて"やって"るねぇ。あんたはいつもそうだ。上から目線で、俺たちのことを人間として接さない。そんなんだからみんな離れてくんだ。…あいつ、外にいっぱい愛人作ってたよ。」
セオ「……そろそろ毒もまわってくる頃だね。最期に言い残したことはある?」
父「……殺してやる」
セオ「はいはい。残念でしたー。じゃあな、クソ親父。」
セオは床に放られたナイフを父親に振りかざし、一息に突き刺した。
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