【声劇台本】泪に沈むなれば
☆阿奴志己「コラボ者さま」+★伊佐市子「コラボ者さま」 台本 ひすい
【声劇台本】泪に沈むなれば
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たぎってしまってノリと勢いで書きました。時代が動く時に名を残さずともその人の葛藤や想いはあるわけで、そういう歴史の行間読むのって楽しいですよね。もののけ姫のアシタカは阿弖流為の子孫という設定らしいですよ。
時代設定は、平安時代。蝦夷と呼ばれ迫害されていた東北一族と帝が差し向けた朝廷軍との戦いの一幕。
長年続く戦で蝦夷一族は疲弊していた。阿弖流為は、仲間たちに裏切らせ、敵を欺き、討たれるのは己だけに留め蝦夷が平穏を得られるような策を実行しようとしていた。幼馴染であり仲間の伊佐市子と阿奴志己は阿弖流為自らの説得に押され阿弖流為を裏切ることにしたが…
主人公は蝦夷族長の阿弖流為を近くで支えた2人の幼馴染。
蝦夷…現在の岩手県から宮城県にかけて分布していた縄文人からなる一族。都では鬼と呼ばれ、人とは扱われずにいた。
阿弖流為…蝦夷の英傑。胆沢の長。蝦夷を守るため犠牲になろうとしていた。
母礼…蝦夷の軍師。阿弖流為の右腕。
江刺…蝦夷が治める地名。
志和…蝦夷が治める地名。
アラハバキ…蝦夷が信仰する神様。
★伊佐市子…江刺の跡継ぎ。阿弖流為や阿奴志己と幼馴染。単純ゆえの純真さが愛される。
☆阿奴志己…志和の跡継ぎ。阿弖流為や伊佐市子と幼馴染。熱い阿弖流為と少し抜けてる伊佐市子のバランサー。
今回の台本は人物名や言い回しが言い辛いと思います。響かせる声で読んでもらうと少しだけやりやすいと思います。
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☆「…伊佐西子(いさしこ)、本当に良(よ)いのだろうか?」
★「仕方ないだろう!アイツは決めてしまった!俺にどうしろと言うのだ…!!止めたところで俺は母礼(もれ)のように策が思いつくわけでもない!…俺だって江刺(えさし)の長(おさ)になる…守るべきものを思えば……」
(被せるように)
☆「俺は…、俺は、このまま終わりたくない…。蝦夷(えみし)は…、蝦夷(えみし)の行先(ゆくさき)は守られたとて、心はどうなる?アラハバキの神に顔向けできるのか?それはもう…蝦夷(えみし)なのか?」
★「阿奴志己(あぬしこ)…しかし…」
☆「俺は行く。阿弖流為(あてるい)に託(たく)した心(こころ)では足りぬ。足りぬのだッ…少しばかり太刀(たち)に乗せたとて良(よ)いではないか。伊佐市子(いさしこ)!お前のその涙は何を意味している?よもや諦めなどではあるまい?」
★「……ッあァ!そうだ。アイツは俺の友だ。託(たく)すばかり託(たく)されるばかりではなく、俺も共に戦いたい」
☆「お前ならそう言うと思った」
★「……ハハッ、いつもと逆だな阿奴志己(あぬしこ)」
☆「五月蝿(うるさ)い…胆沢(いさわ)に行くぞ」
★「応!」
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お借りしたBGM「ad-lib piano BGM 若草色」
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#和風台本 #2人声劇
コメント
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- まなてぃ📖🎤お借りしました。 ありがとうございます。