【声劇台本】少年怪事録
【音楽】みわたか様【少年】あなた様【台本】青木 街
【声劇台本】少年怪事録
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人ならざる者、嘘を愛せ。
別名義台本『少年毒吐論』リメイク
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【台詞】
(開始)
遠い昔のこと。
彼の半身は妖魔(ようま)に食われた。
その日から私の生は終わらない。
黄昏(たそがれ)に響く高笑い。
母を愛した記憶は無い。
「…他愛もない。
それでも忘れたくなかった。」
(01.04~)
甘く腐乱した体躯(たいく)は
少年の姿から成長すること無く
刻まれた呪いは、何千という時を経た。
「この屋敷の主人として、
この街の祓(はら)い屋として、
人を助け、愛して生きると決めたのだ。」
(00.39~)
真夏の蒸(む)れた路地裏。
鮮血と、女の死体。
夕日を背中に
少年はかつての人間を食らう。
(00.27~)
「祓い屋とはよく言ったものだ。
この僕自身が妖魔であり、
…事件の、元凶であるというのに。」
(00.14~)
この世に蔓延(はびこ)る闇
それら全てを喰らうまで
「愛するよ。」
食べきるさ。
君らの為だから。
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【台本についてのお願い】
台詞のコピーと貼り付けはお控えください。
コラボの際は音源主様の方へ何かしら反応して頂けると幸いです。
こちらの台本の音源は自作のものではなく、お借りしているものなので他アプリでの使用は控えてください。
よろしくお願いします。
※一人称意図的です。
なんとなく音楽と台詞の区切りが合っているかと思います。
以下長いので興味のある方良ければどうぞ🙇🏻♀️
いつもありがとうございます。 青木
『物語』
妖魔とは人に取り憑き、心の闇を増幅させる存在。
取り憑かれた人間は自身が妖魔として、人の姿をした化け物となる。
完全なる人間とは見分けがつかないが、どうやら人の血肉を好むようで逢魔ヶ刻になると人を殺さずにはいられなくなるようだ。
心の闇を晴らした妖魔は人間だった頃の生活を続け、周りの人々を欺けながら、その肉体を失うまで人を殺して生きていく。
妖魔が起こす『怪事件』
それらを解決するのが探偵…いや
祓い屋だ。
町のはずれにある大きな屋敷、
その主は姿かたちは見目麗しい少年だが
言動は傲慢で横柄。
しかし祓い屋としての力量で彼に勝るものは無い。
解決できなかった事件など過去に無く、
どこか達観したような物言いも相まって
彼には次々と難事件が舞い込んでくる。
しかし黒い噂がひとつ。
彼が関係した事件の犯人は
誰一人として生きておらず
必ず死亡した状態で見つかるそうな。
今日も一人、町のどこかで命を落とす。
「ご馳走様。
君は少し美味しかったよ。」
町に響く高笑いは、
他でもない、彼のものだった。
『解説』
妖魔に取り憑かれ、死ねない体となった少年は
その永い月日を
人を助け、愛しながら生きようと決意した。
しかし食肉欲は収まらず、近しい人間にもその感情を向けるようになる。
それに耐えきれなかった彼は『祓い屋』として妖魔を探し出し、
妖魔の肉を喰らうことで、その欲を抑える事にした。
元々心優しかった彼も、
自身の見苦しく浅ましい生き方に絶望し、一変。
今の彼が出来上がったという訳だ。
#街のほんだな
#声劇台本
コメント
9件
- 紫苑🐈⬛🐾お借りしました!
- 🌵Comic🐎🏜️🌵お借りしました😊
- 瀬良こちらの台本をお借りしました!想像しきれない長い時間だとか、過ごす環境や抱く欲求など果てしない、スケールの大きい世界でした…切ない…いろいろと勝手に加えております。もしご不快でしたらお手数ですがご一報ください。素敵なお話をありがとうございました!
- ゆあさ台本お借りしました。ありがとうございます。
- 大福お借りしました。
- 青木 街
- himi街ちゃん、こんばんは。 台本をお借りさせて頂きました。 感じたままに録ってみました。 はぁ…久しぶりに街ちゃんの世界に触れることが出来て本当に嬉しいです。 ありがとうございました!
- 青木 街
- 言端街さん、こんばんは。夜分遅くに失礼します🌙 私も久々に、かつて読ませていただいた『少年毒吐論』きいてみました。今回の作品は、”少年自身”に迫った内容のような気がして…私も気づけば声に感情があらわになっていきました。同じモチーフで、みわたかさんの同じ曲なのに、雰囲気も変わってくるのは、とても興味深かったです…!けれどもやはりブレないのは、物悲しいのに、それでいて澄み切った綺麗な世界観。。。素敵です。 今回は重ねさせていただいて、通知失礼しました…!🙇♀️ いつもいつも、本当にありがとうございます😌✨