366日
カルティフィラム&カサブランカ
366日
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St. Valentine's Day→White Day
Episode3「ウィスキーボンボン」
~甘いだけではない大人の恋の歌~
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この時期のEQCENTRIEQUEのキッチンには
こっそり料理をしにやってくる
歌乙女やマスターが沢山いらっしゃいます。
サプライズで貰ったプレゼントには、
サプライズでお返しをしたいものですからね。
今日もほら、とある歌乙女とマスターが…
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カルティフィラムがそっと扉を開けると、
キッチンには先客がいた。
床に届きそうなほど長い美しい銀髪に
見事な刺繍が施された白いドレス。
そしてそのドレスには少し不似合いな
紫色の料理用のエプロンを身につけている。
歌乙女のカサブランカだ。
「あっ、す、すみません…」
「ちょっと、何故帰ろうとするの?
貴女もキッチンを使うのではなくて?」
「そのつもりでしたけど…!
でもカサブランカさんが使ってますし…」
「一緒に使えば良いでしょう?」
「そ、そうですか?それなら………」
カルティフィラムは遠慮がちにキッチンに入り
材料を机に広げると、
ぎこちない手つきで、けれど丁寧に湯煎をする
カサブランカの様子を興味深そうに眺める。
「…………何かおかしな所があるかしら?
お城にいた頃は料理どころか
お茶も自分で淹れる必要がなかったから…」
「え!?違います!違うんです!
というか、不躾に見てごめんなさい…!!」
少し頬を染め、気まずそうに呟くカサブランカに
カルティフィラムは忙しくなく
手をばたつかせながら理由を説明した。
「そうじゃなくて、すごく丁寧に
作ってるなぁ…心を込めてるんだなぁ…って
そ、そう思ってただけなんです……!」
「それは仕方ないでしょう?
ディアからはバレンタインのプレゼントに
素敵なケーキを貰ってしまったし……」
「えっケーキ?もしかしてローズが言ってた
一緒にケーキを作ってくれた人って…」
「あら、じゃあディアが一緒にケーキを
作ったって言っていた歌乙女は…」
思わぬ偶然に二人は
顔を見合わせて笑いだした。
「それなら私達も二人に負けないくらいの
お返しを考えないと…!」
「ふふん、当たり前でしょう?
二人が驚くようなものを作りましょう」
「カサブランカさんは…ウィスキーを使った
ボンボンショコラを作るんですか?
私も隠し味に入れてみようかな…?」
「貴女が持ってきているのはあの子の好きな
フルーツのシロップ漬けかしら?
チョコレートの中に入れたら良さそうね」
「ならチョコレートのデコレーションは…」
二人は最初のぎこちなさも忘れ、
チョコレートのアイデアを出し始めた。
二人の頭に浮かぶのはプレゼントをくれた
何よりも大切な相手のこと。
彼女達の贈り物もまた──
一番大切な人を笑顔にすることでしょう。
NEXT SWEETS ⇒ March 14
#EQCENTRIEQUE #カルティフィラム #カサブランカ
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👑カサブランカ
🌿カルティフィラム
👑それでもいい それでもいいと思えた恋だった
🌿いつしかあなたは会うことさえ拒んできて
👑🌿ひとりになると 考えてしまう
👑あの時私 忘れたら良かったの?
👑🌿でもこの涙が答えでしょう
🌿心に嘘はつけない
👑🌿怖いくらい覚えてるの
👑あなたの匂いや 🌿仕草や全てを
👑🌿おかしいでしょう そう言って笑ってよ
別れているのにあなたの事ばかり
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