③ 私は白猫 【オリジナル小説】
なりぃ
③ 私は白猫 【オリジナル小説】
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オリジナル小説「私は白猫」の続きです。
コラボNGです⚠️
登場人物
・白猫 満月のような黄色い瞳と、
シルクのような白い毛並みが特徴
飼い主さんのことが大好きだった。
・飼い主さん 白猫の元飼い主。
白猫のことが大好きだった。
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…しばらくして、私は家に戻った。
戻ったのはいいものの、どうすれば私に
気づいてくれるのかな…
…そうだ…庭に行ってみよう。
私は小走りで庭に向かった。
そこには、飼い主さんが部屋の中で楽しそうに
遊んでいた…あの子猫と一緒に…
窓の向こう側にいた私は、自分の存在を飼い主に
示すかのように、窓を引っ掻いたり、
高く飛んだりした。
……飼い主さんはようやく私に気づいてくれた。
飼い主さんは私の姿を見てどう思うのだろうか…
と、少し心配している内に窓が開いた。
飼い主さんはじっと私を見つめていた。
私も飼い主さんをじっと見つめた。
沈黙が漂うなか、飼い主さんは一言つぶやいた。
「なんでここにいるの?」
…え……?
私は耳を疑った。
半信半疑の状態だったが、私は徐々に混乱していった。
…今…なんて…?
「なんでここにいるの?」
飼い主さんはまるで私の心を読みとったかのように、
同じ言葉を繰り返して言った。
私は絶句した。言葉がでなかった。
その時、
「ご飯出来たわよー」
…聞き覚えのある声が聞こえた。
飼い主さんのお母さんだ…!
もしかしたらっきっと私を…!
「来ないで」
だけど、その希望は飼い主が吐き捨てた言葉と共に
一瞬で砕け散った…
そして、飼い主は窓を閉め、私を見ることもなく、
そそくさと去っていった。
その後、飼い主の家族が楽しそうに食事をし始めた…
もちろんあの子猫も…
不思議な感覚だった…
私もああやって…一緒にご飯を食べていたっけ…
他人から見ると、微笑ましい光景だとは思うが、
私だけはそうではなかった。
こんな幸せそうな光景を、客観的にみるのは
これが初めてだった…
私は絶望をした。
しかし、それと共にある確信に辿り着いた。
さっきの人は…私の飼い主じゃない…
あの人は……誰…?
考えても解決しない問題を抱えたって仕方がない。
私は再び闇夜を走った。
雨が強くなってきた。雷も鳴り始めた。
それでも私は走り続けた。
もう二度と、あの家には帰らない…
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