② 私は白猫【オリジナル小説】
なりぃ
② 私は白猫【オリジナル小説】
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オリジナル小説「私は白猫」の続きです。
コラボNGです⚠️
登場人物
・白猫 満月のような黄色い瞳と、
シルクのような白い毛並みが特徴
飼い主さんのことが大好き
・飼い主さん 白猫の飼い主
白猫のことが大好き
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……そう思っていたのに…
あの時から…生活は変わってしまった。
私がいつものように玄関で飼い主さんを待っていたら、
飼い主さんは全身雨に濡れて、珍しく慌てた様子で
帰ってきた。
捨て猫を抱きかかえながら…
その捨て猫は、私より遥かに小さな子猫だった。
泥だらけになっていて、病弱で、痩せ細っていた。
しかも私と同じ白猫だった…
それから飼い主さんは、その子猫につきっきりで世話を
するようになった。
私に当たり前のように向けてくれたその笑顔…
私を毎日撫でてくれたその手…
それらは全て、あの子猫にするようになった。
まるで私が元から…この空間に存在していなかったかの
ように…
私は…何か…モヤモヤとした感情に襲われたような
気がした…
言葉ではあらわせないほどの不安や恐怖を感じた…
まさかそんなこと…あるわけないよね…?
そうよ…こんな状態なのは今だけ…
しばらくして、あの子が元気になったら…飼い主さんは
また…私を見てくれるよ…
私はその時が来るのを待っていた…
ずっと…ずっと…
だけど、私が望んでいた時が来ることはなかった…
どうしてあの子を愛し続けるの?
どうして私を愛してくれないの?
あの子が此処に来るまで…飼い主さんは私を
愛してくれた…
私だけの愛だと…思っていたのに…
………いつからだろう…
私があの子に対して、嫉妬を抱いてしまったのは…
でも八つ当たりだなんて、そんなことは
したくなかった。
悔しい…悲しい…もどかしい…情けない…
いろんな負の感情が心の奥に突き刺さっていった…
私は毎晩静かにないた…湧いてくる感情を
押し殺しながら…
それでも構って欲しくて、私は前のように、飼い主の足にすり寄ってみたり、甘えてみたりしたが無駄だった。
子猫を育てるあまり、心の余裕がなくなってしまった
飼い主はついに私を叱った。
初めて叱られた。初めて私を鋭い目で睨みつけていた。
私は酷いショックを受けて、家を飛び出し、
振り返ることもなく、闇夜を走り続けた。
…家出をしてしまった。
やみくもに走り続けたせいで、喉が乾いてしまった…
…突然雨が降ってきた…
ここは何処だろうか…
辺り一面には闇が広がっていた。
私は布団に入る時の闇がとても好きだったが、
目の前の闇は、同じようで全く違っていた。
私はとてつもない恐怖に押しつぶされそうになり、
家に戻ろうかと考えた。
…でも…私が家を出た時…飼い主はそれを止めようとは
しなかった…
……私が戻っても…前の生活に戻ることはもうないかも
しれない…戻ったってどうせ普段と変わらない…
…でも…もしチャンスがあるとしたら…
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🌧🌕
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コメント
7件
- なりぃ
- ㌠ιゝち@わがまマイペース返信出来ない事もあり
- なりぃいつの間にか再生回数100回突破! はやい!ありがとうございます!
- なりぃ
- なりぃ
- キャシャーン//しまった!90秒で読みきれなかった😅 やみくもに走り続けた白猫ちゃん 家に戻れるの?
- ㌠ιゝち@わがまマイペース返信出来ない事もありほんわか暖かい内容とおもいきや 愛情の裏表問う愛憎劇だった う〰️ん🤔考えさせられたよ