異質な存在
台詞:() 台本:八針
異質な存在
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普通(ふつう)とは、広く通用する状態のこと。普通の『普』は、「あまねく」「広く」を意味する字である。
ウィキペディアより参照。
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普通を求めた。
髪を伸ばし爪を整えスカートを履く。
お世辞と愚痴を繰り返しては笑みを貼り付けて。
恋の話を恥じらいながら囁けば、普通の可愛い女の子。
どんなに心が痛んでも、騙し騙しでやり過ごした。
僕は[普通]じゃなかった。
髪は短くしたいし爪も切りたい、スカートも嫌だった。
お世辞と愚痴は面倒で微笑みひとつだって気分で浮かべたいのだ。
恋より漫画の話をして大いに盛り上がる男の心を持った女の子。
昔は特別だと思えた。
今はもう異質としか思えなくなった。
特別を求めていたあの頃を思い出したんだ。
また忘れていた。
特別なものは素敵で大切にするものだと思っていたのに、今の僕は特別が怖いのだ。
特別は異質で排除すべきものだと知ったから。
排除すべきものの扱われ方を知っていたから。
_僕は特別である事を隠した。
#You
#ご自由にどうぞ
#ご自由にお使いください
コメント
6件
- ℳ.お借りしましたっ!
- なちお借りしました!
- じょーかーお借りします
- ひふは
- 八針
- ひふは使用させて頂きます!!(´;ω;`)!!