長編朗読台本【世界の種】 第四回
お名前をどうぞ 台本: かきつばた。
長編朗読台本【世界の種】 第四回
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長編朗読台本【世界の種】
ジャンル:ファンタジー
人数:一人
声劇ユニット『かきつばた。』著
違和感から温かみを感じる
―中編―
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【登場人物】
筑紫春樹(ちくしはるき)
男性 大学生
【コラボ条件】
◎台本をお使いになる際は拍手をお願いします。
◎コメントは必須ではありません。
コメントありがとうございます。
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お手数ですが、よろしくお願いします。
【続話】
長編声劇台本「世界の種」 台本: かきつばた。
https://nana-music.com/playlists/3189339
【コラボして下さった方】
◎プレイリスト
長編声劇台本「世界の種」コラボさま
https://nana-music.com/playlists/3189386
※台本が読みにくくなるのを防ぐため、前回までのあらすじ等は割愛させて頂きました。以前の台本を追って、ご確認下さい。
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(台詞)
筑紫春樹の独白(モノローグ)
――やめた。もうやめたんだ。
父はいた。
確かに父は存在した。
それでいい。
今はそれでいいと思いたかった。
筑紫春樹(おれ)は倖せだ。
里桜(りお)のすべてが俺を肯定し、存在を証明してくれる。
頭の先から足にかけて、里桜が触れたところ、そこから全てが春樹になる。
確かに、俺は存在した。
ーー違和感というのは、心が訴えてくる警鐘なんだよ。
耳慣れた父の言葉は、俺の脳漿(のうしょう)を揺すぶった。
ぱちりと目を開いた俺の頭蓋の内側から、ぐわんぐわんと音が響いてくるような感覚が伝播(でんぱ)してきた。
喉の奥が酸っぱい。
のっそりと上体を起こした。
両の親指でこめかみをぐりぐりと揉んでいると、段々と意識もはっきりとしてきた。
(第五話に続く)
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文章編集 かみな。
サウンド編集 ももつばき。
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