声劇台本『死神失格』
台本《登勢零》BGM《Riroさん》
声劇台本『死神失格』
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どうも、登勢零です🎩
Riroさんのbgm/5に
コラボさせていただきました!
優しくどこか儚く、終わってほしくないような
そんな音からこの台本を創作しました。
素敵な音をありがとうございました!
⚠️コラボの際はお声がけ下さい。
病と闘う彼女の余命は、あと一年。
そんなある日、
彼女の目の前に現れたのは
一人の青年の姿をした死神だった。
「君の命はあと僅かだ。
悔いのないように残りの人生を生きてくれ。」
規則にも書いていないことを
してしまった死神に
彼女は答えるのだった。
「じゃあ、一緒に叶えてくれる?」
彼女は死神と共にやりたいことを
一つ一つ消化していく。
死神は彼女と過ごしていくうちに、
彼女に惹かれていく。
それは、「死神」として矛盾していた。
【台本】
『死神失格』/登勢零
◇彼女《コラボ者様》
◆死神《コラボ者様》
◇「…ねぇ、私って、
最期まで欲深い人間なんだね。」
◇人間なんて、矛盾だらけだ。
◆「俺も、そうだから。俺が、傍にいるから。」
◆あの時、一つだけ嘘をついた。
俺と出逢った時にはもう
彼女の運命は決まっていた。
俺はただ
彼女の御霊(みたま)を回収するためだけの
死神だった。
◆白いだけの無機質な床と壁。
◇唯一、窓から見える桜の木。
◆鼓動を知らせる音。
◇鼻につく消毒の匂い。
◆下へと落ちる点滴のリズム。
◇「君とデートがしたい。」
◆「お安い御用だ。」
◆君は我儘だった。
◇「アイスが食べたい。」
◇君と出逢った時から始まった
◇タイムリミット。
◇「ピクニックがしたい。」
◆刻一刻と砂時計は落ちていく。
◇「君と桜がみたいな。」
◆桜を散らす雨が降る。
◇「君と、生きてみたいな。」
◆これ以上、俺と関わらないでくれ。
◇「ねぇ、死神さん。」
◆お願いだ。
◇「死ぬのが怖いみたい。」
◆「…大丈夫。大丈夫。俺が、傍にいるから。」
◆矛盾だらけなのは俺の方だった。
◇「変な人。なんで君が泣いちゃうの。」
◆「君に生きていてほしい。」
◇「…死神失格ね。」
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コメント
2件
- 天気雨お借りいたしました
- mokё素敵な台本お借りしました〜(*´﹀`*)