厄介者を駆除して欲しい【みりん】
NAZNA
厄介者を駆除して欲しい【みりん】
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広場にスライムが現れた。と情報が入った頃には既に別の人物が駆除に当たっていたらしい。街の厄介者なら自分に任せて欲しいのに…平和続きで鈍る体をぐっと伸ばしながら、みりんは少し不満に思った。
無論、平和な事は素晴らしい事だ。子供達が門の近くで遊べるのも、街の外まで警備を広げているキリエの自衛軍のおかげである。後は…
「少し、田舎に来すぎただろうか…」
世界樹の霊地、人口もそれなりに多い街なのだが、皆穏やかでどこかパッとしない街でもあるキリエ。都市アヴァロン出身のみりんには少し味気ない。
空を見上げると、そろそろ夕暮れ時。今日は昼からの警備だったみりんはゴソゴソと帰り支度を始めた頃だった。
「み、みりんさん!いいですか?」
軍の1人がみりんに助けを求めた。緊急事態か!みりんは即座に対応し駆けつけると…
「なんなの!??とても良い街と聞いたのに、とんでもない田舎だわ!!はるばる出向いてやったというのに、何の特色もない街…!時間とお金の無駄だったわ!どうしてくれるの!!?」
豪華絢爛で悪趣味な服装をした夫人が恐ろしい剣幕で門の受付に怒鳴り散らしている。どうにかなだめてもらいたいと懇願されてしまった。
………自分に任せて欲しいとは思ったが……厄介者違いではなかろうか。みりんは頭を抱えた。
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クレーマーを説得してください。
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