涙のギター【二人声劇】
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涙のギター【二人声劇】
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~あらすじ~
彼女の歌が好きな彼。
歌を聴いてほしかった彼女と、その歌に救われる彼だったが、その心の内で、弱い自分が見え隠れする。けど、その本質に気付き自分と向き合える、そんな歌っている間の5分間は、自分自身の形を変えるような大切な一時だった。
けれど彼女は癌になり、自分の声を失ってしまう。
その時響くギターの音は、儚く、そして小さい音だった───
絶望=声が出なくなってしまった事
性別、一人称の変更など大丈夫です
~台本~
【男性】『女性』
(1:30~)
【ずっと胸に潜むのは、君の歌声だけ。その歌声は平和をもたらすために、けれどそのギターの音色は、絶望のために作られた。】
『いつまでも歌い続けていた。私たちの平和を願うために。』
(1:08~)
【なにがしたいのか、そう問うと君はいつも笑って答えた。】
『世界を平和にしたいの!』
【そして、俯きながら、呟いた。】
『でもそれは、私には出来ないんだ。』
【そう言って、涙を拭う。】
(00:48~)
『君は私の歌を聴いて、いつも拍手とともに叫んでいた。』
【ありがとう!】
『けれどその心の内で、また別の何かを叫んでいる。』
【もう無理だよ。】
『そう思う頃にはもう、拍手は止んでいる。』
(00:29~)
【だとしても、君には、諦めて欲しくなかった…君の声だけが、僕の心に響いてきたんだ】
『そういわれてももう、私は歌うことができないの!! 成りたくてこうなったわけじゃない…それでも、もう私は…』
(00:09~)
【彼女が鳴らすギターの音に、声はなく、ただ低く響くギターのもとに、彼女の涙が一粒垂れた。】
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