死、生。
男()×女『』
死、生。
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お久しぶりです。台本というよりかは、自分のなかで沸々と沸いた疑問を言葉にして連ねてみました
死ぬのが怖いと思うのは当たり前のことでしょう?
でもそれは誰も考えていないようで…
記憶が消えた世界────それって一番、怖いですよね??
死は始まり…つまり『、』生が終わる…つまり『。』
死後の世界があるならば、願いたい。僕は記憶を所持していたいと───
~台本~
男:タ日が街を包みこむ
女:暖かく冷たくそれは毎日存在する
男:その涙は、いつ乾きますか?
女:この涙はいつ止まりますか?
男:河川敷で横たわる。死ぬのが怖いと泣く君を、僕は優しく包みこむ
女:嫌いだから、好きだから、もう…
男:死んでも…なんて淡い期待を君には言えない
女:記憶はどこに消えるのだろう
男:楽しかった記憶も、悲しかった記憶も
女:日明かりに照らされる
男:一粒の雫
女:乾ききった心を、沁み渡らせる
男:死とは何だろうか
女:生とは何だろう
男:生きている人に何が分かるんだろうか
女:私は、どうなってしまったのだろうか
男:書籍に目を落とす
女:一人となった世界で
男:君の好きだった本、新作だよ
女:死、生。
男:死は始まり、生きることは終わり
女:それでもここは暗いまま眠りについたままなのだ。夢の見ない君。それが死だ。覚めることのない闇の世界
男:僕の世界は色に満ちている。君は…
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