手紙

読んでくださったあなたのお名前

何年経っても褪せない、あなたへの想い ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あなたがいなくなってから たくさんのことを聞きました あなたが私たちのことを こんなにも大切に思っていてくれたなんて 知らなかった 知ろうともしなかった あなたの愛に包まれて 生きて来られたことは 私の一生の宝物 ありがとう この言葉だけでは言い尽くせない あふれる感謝の言葉たちは どうすれば届くのでしょうか 会えないあなたを求め 写真を持ち続ける私は 愚かなのでしょうか？ あなたの味を求め あなたの作ったものばかり 作り続けている私は 愚かなのかもしれない あなたの好きだったものを 好きになろうと言い聞かせる私を どうか笑ってください 声が聞きたい 伝えたいことが　たくさんあるのに あなたはどうしていないのですか？ 涙を流すことは いけないことだと知りつつも 我慢できない 涙が　止まりません わがままな娘でごめん どうしようもなく情けない娘でごめん 酔った時のあなたの口癖は 「愛してる」 わたしが返したい言葉は 「だいすきだよ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 過去に書いた詩を再掲載する時はいつも書き直しをするのですが、この作品は書いた十数年前の当時のまま置くことにしました。 これ以上の手紙を書くことは今の私にはできないから。 春は好きだけど物悲しい季節です。 BGMはみわたか様の素敵なピアノをお借りいたしました。ありがとうございました。 #朗読 #切ない #1人声劇 #春