【声劇台本】3時の汽車
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【声劇台本】3時の汽車
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3時に乗る汽車は何処まで行くのでしょうか。
※アレンジ、性別変更等可能です。
使う際は拍手をいただけると喜びます(私が)
素敵な伴奏はKentaさんと KeNさんからお借りいたしました。ぜひお2方の素敵なサウンドにも拍手やコメントを。
ーーー台本ーーー
発車を知らせる汽笛が鳴った。
私は席につき荷物を足元におろした。
窓を開ける。海風が気持ちいい。
こんな時間に汽車を利用する人は少なく、乗客はまばらだ。
私は何かを遮るようにそっと瞼を下ろした。
瞼の裏に思い出すのはたくさんの色褪せた思い出達だ。
もう、戻ってくることはないだろう。
この場所にも、そしてあの頃も。
私は目を開け、そして細めた。
海の光が反射して眩しい。私には眩しすぎるくらいだ。
輝く海は、まるで宝石のようでとても綺麗に感じた。自分には勿体無いくらいの美しさ。欲しいとは思わないのに、心の何処かで求めてしまう美しさ。
青く、そして白く輝いた水面は深く濃く、目に焼き付いた。
すこし、遠くまで行こう。
この海が何処まで続いているのか、この目で見てやろうじゃないか。金はある。有り余るほどに。
だから、行けるところまで行こう。
終点にたどり着いたのなら、また歩けばいいのだから。
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