10年越しの。【声劇台本】
狐さん( )× お嬢さん( )
10年越しの。【声劇台本】
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連れて行かれたいお嬢さんと、
連れて行きたいお狐さんの話。
「」: おきつねさん
『』: お嬢さん
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「 やあ、調子は如何だい?お嬢さん 」
『 ふふ、その声は狐さんね。もちろん、とっても良いわ。貴方は? 』
「 逆に俺の元気が無い日なんて存在すると思う?」
『 絶対有り得ないわね!』
( 少し間を開けて )
『 .. ねえ、未だダメなの? お勉強にもお稽古にも飽きてしまったの。私を早く連れて行って 』
「 だめだめ、君は未だ子供だろ? きっと俺の兄弟に追い返されてしまうさ。もう少し待っていてくれよ 」
『 嘘。貴方に兄弟なんて居ないこと、私知ってるのよ。私なら、貴方を1人にしないのに 』
「 それは嬉しいね、それじゃあこうしよう。10年経っても未だ俺の所に来たがっている様なら迎えに来てあげる。良いね?あと10年経っても、だ 」
『 なんだ、案外簡単ね。貴方にとって10年なんて大した時間じゃないでしょう。でも、私の方が忘れられてしまいそう 』
「 君を忘れるわけが無い、精々覚えていてくれよ。愛くるしいお嬢さん 」
『 そっちこそ、からかい上手な おきつねさん 』
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▽ お嬢さん
天真爛漫な性格。家柄故か、その性格は余り知られないようにされている。父母共に厳格な人物で、窮屈な世界を味わっていた。ある朝耐えきれずに部屋を脱走したところ、道に迷いへたりこむ。其処を助けたのが狐さんだった。それからというもの、親の目を盗んでは狐さんの所に遊びに来ている。助けてくれた狐さんには一目惚れ。
▽ 狐さん
化け狐。妖狐。人を化かし騙し、かつては村人に恐れられもしたという。軽い言葉遣いが却って気味が悪いが、当の本人何も考えてはいない。へたりこんだお嬢さんを助け、今でも訪ねに来る彼女の相手をしていた。お嬢さんは〝親の目を盗んで〟等と思っているが、実はこの狐さんがお嬢さんの家の人を化かしているだけ。妹の様な存在と思っていたお嬢さんを見る目が最近変わりつつある。
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#ぐでりの台本 #二人声劇 #和風
#声劇
セリフが少ないので、お時間かなり大丈夫だと思います!アドリブ入れてみたり、男女逆転にしてみたり。口調を変えて頂いても構いません。自由に演じてください。素敵なbgmをお借りしました、ありがとうございました!
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コメント
2件
- バエルお借りいたします
- ひこまるお借りしました!