歌詞 生きる 東京事変

作詞
椎名林檎
作曲
伊澤一葉
体と心とが、離れてしまった。居直れ我が生命よ。 現と夢の往来。行き交う途中で、居堪れない過去ども此処に消えろ。 (木枯の喧噪に二人紛れ込んでいたらば、如何して互いを見出せようか。) とても叶わない。見分けがつかない。若かりし日、統べてを握った利き手も 草臥れて居る。 噫…充たされないで、識らないで、追い掛ける影の美しさよ。皆まで言うな。 憧れ続けていた筈の、孤独と自由が首を絞める。 なんてこの世は果てしないのだろう。 言葉と感覚が、結ばれぬまま。居直れ我が生命よ。 現と夢の反芻。繰り返す体で、知る由もない未来ごと此処に失せろ。 (新緑の平穏にただ浮き足立っていたらば、あらたな己に出会せようか。) 最早何ぶん諸々を聞き飽きて居る。 噫…囚われないで、云わないで、為遂げる光のしなやかさよ。至らなかった。 忌み嫌い続けていた筈の、無欲と空虚が胸を占める。 なんてこの身は頼りないのだろう。 あまりに何も無い。
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