
ボクとカモメの星便り カモメ郵便局業務日誌3
*ボクとカモメの星便り カモメ郵便局業務日誌3 ---------------- 【1】https://nana-music.com/sounds/06d5f3ab 【2】https://nana-music.com/sounds/06d7bac0 【3】 ---------------- 【配達日】星潮(ほししお)歴3042年星巡りの月 十六夜・夜 【天候】星潮穏やか、潮風微弱、視界良好 【担当】ミオ/相棒:ユキ ------------ 星霧がゆっくり海へ溶けていく夜だった。 昼間、ウミネコ急便が走り去った航路は、何事もなかったように静まり返っている。 ユキが翼を広げ、潮風の匂いを確かめる。 その先に明かりの消えた小さな灯台が見えた。 ボクは防水カバンから一通の手紙を取り出す。 差出人は星の果てに暮らす娘さんからだ。 小舟が桟橋へ静かに寄る。 ユキは手紙をくわえ、月明かりを切るように飛んだ。 しばらくして、おじいさんは手紙を胸に抱え、ゆっくり空を見上げる。 そして、ボクへ帽子を取って、小さく頭を下げた。 その目には星明かりなのか、それとも涙なのか…… 遠くてよく見えなかった。 帰り道。 星潮はいつもより澄み、海は空を映す鏡みたいに静かだった。 今日も一通、ちゃんと届いた。 それだけで、この広い星のどこかに小さな灯りがひとつ増えた気がした。 【メモ】 配達完了、受領確認済み。 航路異常なし。星潮、終始穏やか。 ユキの羽毛に星潮の光粒付着。本人は少し得意げ。帰局後、洗浄予定。 ------------ 【 】内は時間に余裕があれば。 #保育士の伴奏 伴奏:よすが様 それは小さな光のような/酸欠少女さユり
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