nana

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フォーレのシシリエンヌの伴奏を作ったので、作詞して湊音ちゃんに歌ってもらいました。 (連投申し訳ないです)昨日、Claude Sonnet4.5, GPT-5の力を借りて歌詞をつけた動画を投稿したのですが、気になるところが多すぎて、歌詞を改稿しました。今度のはどうでしょうか?ClaudeちゃんとGPTくんには、完成度高いと言っていただけました。忖度でしょうが、、、、 (AIって相当忖度してます。プロンプトに「一切の忖度なし」と指示すると心折れる程ダメ出ししてくれます) 時代的には印象派と同時代かつ印象派的和声が多分に含まれるものの、フォーレ自身は印象派の作曲家とは分類されておらず、「フランス後期ロマン派」または「後期ロマン派から近代への過渡期の作曲家」と表現されるそうです。カバー画像は印象派風のものにしてしまいましたが、、、 ⌘ 伴奏 https://nana-music.com/sounds/06dae24c ⌘ ニコニコ動画 https://www.nicovideo.jp/watch/sm45490961 ⌘ Sicilienne, Op.78 Music by Gabriel Urbain Fauré Words by Felis Silvestris Catus 夕焼け 空に星 風に揺れてる 君呼ぶ 心から 答えない空 (その手は遠く) 古の影さえ 胸を揺らして 夜の静寂 光射す 二人の刻 今だけ ああ 夢の彼方 ふと 君の手 触れたら そっと 微笑む声 今……… 宵闇 空に星 夢に浮かべて 君を呼ぶ 心は 届かない声 あぁ 光が降り注ぐその丘で 二人手を取り歩いた日々よ 今でも温もり 心に息づく 永久に 今は 過ぎゆく夜 果て 君の名 呼んだら そっと 響くだけで 今……… 夜明けに 空に星 祈り込めてる 君呼ぶ 心へと 優しさが舞う 別れの朝 夢が解けて 微笑む中 眠るの ⌘ Sound Mdules Vocal : 双葉湊音 (VoiSona) Piano : Noire (NI) #双葉湊音 https://www.futabaminato.com/ ⌘ カバーストーリー 風の丘「シシリエンヌ」 §1 夕暮れ時、楓は丘の上に立っていた。 風が頬を撫でていく。優しく、けれど少し冷たい風。この丘に立つたび、楓は颯のことを思い出す。いや、正確には、颯のことを思い出さない日などないのだけれど、この丘に立つとき、その想いはいっそう鮮明になる。 「風の子供」 二人はいつもそう呼ばれていた。 小学校の頃、休み時間になると二人は必ず校庭に飛び出した。風が強い日ほど、二人は嬉しそうに笑った。風に向かって走り、風に髪を乱され、風の音に耳を澄ませた。 「楓ちゃんと颯くんは、風が好きなのね」 担任の先生がそう言ったのは、確か三年生の秋だった。 「風が好きなんじゃないよ」颯は首を横に振った。「風が僕たちのこと、好きなんだ」 子供らしい、理屈に合わない言葉。でも楓は、その言葉が正しいと思った。風はいつも二人のそばにいた。二人を包み、二人を運び、二人をつないでいた。中学生になっても、高校生になっても、それは変わらなかった。 颯の家は丘の麓にあった。古い日本家屋で、庭には大きな桜の木があった。楓は何度その家を訪れただろう。数え切れないほど、その玄関をくぐった。 応接間には、古いピアノがあった。 「おじいちゃんが、お婆ちゃんのために買ったんだって」 颯はそう言って、ピアノの蓋を開けた。鍵盤は少し黄ばんでいて、どこか時代を感じさせた。 「弾けるの?」 「ちょっとだけ」 颯は照れくさそうに笑って、ぎこちない指で鍵盤を叩いた。音階を弾くだけで精一杯。でも、その音色は楓の心に優しく響いた。 高校二年の春、二人は恋人になった。 告白したのは颯だった。いつもの丘で、夕焼けの中で。 「楓」 颯は楓の名前を呼んで、少し震える声で言った。 「俺、楓のこと、好きだ。ずっと前から」 楓は泣きそうになった。嬉しくて、嬉しくて、胸がいっぱいになった。 「私も。私も、颯のこと、ずっと好きだった」 風が二人を包んだ。祝福するように。 §2 それから一年と少し。二人は幸せな時間を過ごした。 学校帰りに一緒に丘に登った。颯の家で宿題をした。時々、颯はピアノを弾いてくれた。相変わらず下手くそだったけれど、楓はその音が大好きだった。 「何の曲?」 ある日、楓は尋ねた。颯がいつもより丁寧に、いつもより真剣に弾いている曲があった。 「シシリエンヌ。フォーレっていう作曲家の」 颯は楓を見て、少し恥ずかしそうに笑った。 「お母さんに教えてもらったんだ。楓に聴かせたくて」 それは、優しく、切なく、どこか遠い場所を思わせる曲だった。颯の指は相変わらず拙かったけれど、その旋律は確かに楓の心に届いた。 「素敵」 楓は心から言った。 「もっと練習して、ちゃんと弾けるようになる」 颯は約束した。 でも、その約束が果たされることはなかった。 §3 あの日のことを、楓は一生忘れないだろう。 高校三年の初夏。颯は突然倒れた。脳動静脈奇形。生まれつき脳の血管に異常があったらしい。それが破裂した。 病院に運ばれ、手術を受けたけれど、颯は目を覚まさなかった。 楓は毎日病院に通った。颯の手を握り、話しかけた。学校であったこと、先生が言っていたこと、友達の話。そして、二人の思い出。 「風の子供、覚えてる? 私たち、そう呼ばれてたよね」 「丘、また一緒に行こうね。風、気持ちいいよ」 「シシリエンヌ、もう一回聴きたいな。颯の弾くシシリエンヌ」 でも、颯は答えなかった。 一週間後、颯は静かに息を引き取った。 楓の手を握ったまま。 §4 葬儀の日、雨が降った。風はなかった。 楓は涙を流すこともできず、ただぼんやりと棺を見つめていた。これは夢だ。颯はまた笑って、丘で待っている。そう思おうとした。でも、現実は容赦なく楓を引き戻した。 颯の母親が、楓に声をかけた。 「楓ちゃん、これ」 それは、一枚の楽譜だった。 「颯が、ずっと練習していたの。あなたに聴かせたいって」 シシリエンヌ。 楽譜には、颯の字で書き込みがあった。音符の横に、指番号。難しいところには、「ゆっくり」「丁寧に」という注意書き。 そして、最後のページに。 『楓へ。いつか完璧に弾けるようになったら、もう一度聴いてね。颯』 楓は、その場で崩れ落ちた。 声を上げて泣いた。 §5 それから三年が経った。 楓は大学生になった。颯がいない世界で、どうにか生きていた。笑うことも、友達と話すことも、少しずつできるようになった。 でも、心の奥底に、いつも颯がいた。 そして今日、楓は久しぶりに丘に来ていた。 夕焼けが空を染めている。星がひとつ、ふたつ、瞬き始めている。 風が吹いている。 楓は目を閉じた。 颯の声が聞こえる気がした。颯の笑顔が見える気がした。 「風の子供」 楓は呟いた。 「颯も、まだ風と一緒にいるの?」 答えはない。でも、風が優しく楓を包んだ。 楓は丘を下りて、颯の家に向かった。 もう颯の家族は引っ越していて、家は売りに出されていたけれど、まだ買い手はついていなかった。楓は時々、この家を訪れる許可をもらっていた。 応接間のピアノは、まだそこにあった。 楓は鍵盤の蓋を開けた。 ピアノは弾けない。でも、楓はそっと鍵盤に触れた。 颯が触れた鍵盤。颯が奏でた音。 「シシリエンヌ」 楓は呟いて、目を閉じた。 脳裏に、あの旋律が流れる。拙いけれど、優しい、颯の演奏。 - 夕焼け、空に星、風に揺れてる。 - 君呼ぶ、心から、答えない空。 楓の心に、言葉が浮かんだ。 旋律に乗せて、自然と。まるで風が運んできたように。 - 古の影さえ、胸を揺らして。 - 夜の静寂、光射す。 - 二人の刻、今だけ。 涙が頬を伝った。 でも、それは悲しみだけの涙ではなかった。 楓は気づいた。颯は、いなくなったわけではないのだと。風とともに、いつもそばにいるのだと。そして、この旋律とともに、永遠に楓の心に生き続けるのだと。 - ああ、夢の彼方。 - ふと、君の手、触れたら。 - そっと、微笑む声、今……… 楓はピアノの前で、静かに泣いた。 そして、心の中で歌った。 颯に届くように。 風が窓を揺らした。優しく、優しく。 まるで、答えるように。 §6 その夜、楓は久しぶりにぐっすりと眠った。 夢を見た。 丘の上で、颯が笑っている夢。 「楓」 颯は手を差し伸べた。 「また、風と遊ぼう」 楓は颯の手を取った。 二人は風の中を駆けた。子供の頃のように、自由に、軽やかに。 目が覚めたとき、楓の頬には涙の跡があった。 でも、心は不思議と温かかった。 楓は窓を開けた。朝の風が部屋に入ってくる。 「おはよう、颯」 楓は空に向かって呟いた。 そして、昨夜浮かんだ言葉たちを、もう一度心の中で辿った。 - 夕焼け、空に星、風に揺れてる。 - 君呼ぶ、心から、答えない空。 それは、颯への想い。失った悲しみ。でも同時に、永遠の愛。 楓は机に向かった。ノートを開き、ペンを取った。 そして、書き始めた。 昨夜、風が運んできた言葉たちを。 シシリエンヌの旋律に乗せて歌える、言葉たちを。 颯への、最後の手紙のように。 いや、最後ではない。これは始まりなのだ。 颯との新しい対話の始まり。 楓の手が、止まらなかった。 言葉が溢れた。旋律が心を満たした。 - 宵闇、空に星、夢に浮かべて。 - 君を呼ぶ、心は、届かない声。 - ああ、光が降り注ぐその丘で。 - 二人手を取り歩いた日々よ。 - 今でも温もり、心に息づく、永久に。 窓の外で、風が歌っている。 楓は微笑んだ。 「ありがとう、颯」 「あなたがくれた、この旋律。この想い。私、大切にする」 「そして、いつか。いつかまた、会えるよね」 - 今は、過ぎゆく夜。 - 果て、君の名、呼んだら。 - そっと、響くだけで、今……… 楓の心に、平穏が訪れた。 颯は逝ってしまった。もう触れることも、声を聞くこともできない。 でも、颯は確かに、楓の中に生きている。 この歌とともに。この風とともに。 - 永遠に。 - 夜明けに、空に星、祈り込めてる。 - 君呼ぶ、心へと、優しさが舞う。 - 別れの朝、夢が解けて。 - 微笑む中、眠るの。 楓はペンを置いた。 完成した歌詞を見つめる。 これは、颯への鎮魂歌。 これは、二人の愛の証。 これは、風の子供たちの物語。 部屋の中に、静寂が満ちた。 でも、その静寂は寂しくなかった。 颯の温もりが、そこにあるような気がした。 楓は窓辺に立ち、空を見上げた。 朝の光が、丘を照らしている。 あの丘。二人の丘。 風の丘。 「また行くね、颯」 楓は約束した。 「あなたと、また風と遊びに」 風が、優しく答えた。 ――完――​​​​​​​​​​​​​​​​

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