音楽隊と夢の標〜ウェルナー×ディアナ
読み物です
音楽隊と夢の標〜ウェルナー×ディアナ
- 9
- 2
- 2
音楽隊と夢の標〜オマケの読み物
ウェルナー×ディアナ
私と彼の出会い?
さぁ…どうだったかしら。
…本当は憶えてるんじゃないかって?
…なんですって?
大事な思い出だから、話したくないんじゃないか…ですって?
こほん、よろしくてよ。
そこまでおっしゃるなら、話して差し上げますわ。
そうね…あれは、とても寒い冬のこと。
ハンブルクにある別荘で過ごしていたら、彼がいきなり訪ねて来ましたの…。
「はじめまして、夜分遅くにすみません。ウェルナーと言います。あなたが音楽隊の…あ、いえ、すみません。なんでもないです」
好青年に見せかけた不審者。
彼に抱いた第一印象はこれでしたわ。
「俺の名前はウェルナーと言います。ブレーメンから来ました」
“ブレーメン”
物心ついてから、聞くたびに胸がざわついたものですわ。
「あなた…えっと」
「…ディアナですわ」
「ディアナさん!」
私の名前を呼んだ彼は、私の手を両手で包み込むように…
ちょ、ちょっと!近いですわ!?
「俺と一緒に、ブレーメンへ行っていただけませんか!?」
「…はぇ!?」
これが私と彼…ウェルナーとの出会いですわ。
ご理解いただけまして?
べ、別に、たいした出会いではありませんでしたのよ。
特別な何かが…あったわけでもございませんし。
…でも、
そうですわね。
彼や音楽隊の仲間達と一緒に歩いた道は、なかなか充実したものでしたわ。
まだこの時間が続けば良いと思うほどに…。
…ん?どちらを見てらっしゃいますの?
はっ!?うぇ…ウェルナー!?
どうして…あなた、打ち合わせが…え?終わった?
ず、随分お早いのね!
わ、私、この辺りで失礼いたしますわ!
記者さん、記事が出来ましたら、私に連絡して下さいな。
ウェルナー!あなた…余計な事を聞いたらいけませんわよ!
わかりましたわね!?
ふんっ、では…ごきげんよう。
コメント
2件
- noe
- スヤが歌とお芝居しかしないアカウントうふふふ こんなところにウェルナーとディアナの 資料が💕 ニヤニヤがとまらんです🤤🤤🤤 ありがとうございました!🙇♂️🙇♂️🙇♂️🙇♂️