月が笑ってらぁ 弐

藤田まこと

様 左様で御座いましたか、祖父はただの警察官の剣法の類、遠く及びますまいな。 小手、面の連続打ちは、祖父より二段打ちとして学びました。 無論、習得はできませんでしたが(笑) 私も昨今はどんどん人間が近寄らなくなり、犬も逃げる始末(笑) 当家に真剣は七振りありましたが、祖父母の介護の際、その費用のため、祖父の剣友が刀剣屋だったため、すべて売り払いました。 現在残っているのは、兜割が三振りあるだけです。 三味線に関しては、昭和一桁生まれの祖母が心得ておりました。 杵屋！ 和楽の名門ではありませんか。 地元の星・佳館杏ノ助様という方が、杵屋一門とコラボしているのをYouTubeで拝見したことがあります。 千本桜 https://youtu.be/UXK16HmQQn4?si=ZnOPhRGvZiNtDImL

三味線は、大学卒業後に入った演劇研修所で少し齧りました。無双していました笑 杵屋先生のお弟子さんの中のおひとりから学びました。 美しい女性の先生でした。

父が剣道ガチ勢で、赴任先のとある海外で初めて剣道を広め、表彰されておりました。 私は小学生から始め、赤胴で、男の子たちを一発で瞬殺していました。（始め！からの　小手、メーン！で一本取ったのが忘れられません） しかし周りから女の子がどんどんいなくなり、寂しくて私は小学生で辞めてしまいましたが 家には代々伝わる本物の剣があります。 武家の出です。

様 あ、三味線屋の女の人でしたか。 それでは、勇次の母親・おりくかも知れません。 山田五十鈴さんが演じておりました。

様 中条きよしさんが演じる、三味線屋の勇次ですね。 仕事人シリーズの初期に、母子で参加した仕事人です。 三の糸と呼ばれる、三味線糸を使い、敵を絞殺する仕事人です。 剣道は私もやっていました。 祖父が四段だったので、中学に入ったときに半年ほど、全身全霊を込めて部活の方はやりましたが、ドクターストップがかかり、退部致しました。 ただ、祖父とは、剣道、剣術の稽古を続け、ました。 祖父いわく、腕の長さくらいの棒きれがあれば、誰にも負けぬと言っていました。 私は無理です(笑) 突き技は、私の時代の剣道では禁止でしたが、剣術においては、有効な手段です。