バウガウガール【Bow-gaw Girl】
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バウガウガール【Bow-gaw Girl】
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📖名前:バウガウガール【Bow-gaw Girl】
📖性別:女性
📖種族:人狼
📖罪状: 飢餓状態に陥った集落で空腹に耐えきれず集落に住まう者達を全て食してしまった。その後、種族問わず人を襲い食べるように。
📖身長:200cm
📖体重:101kg
📖誕生日:1月11日
📖希望店舗: 武器屋 BadRed
📖希望キャラ:狼
📖一人称:アタシ
📖二人称: お前/お肉ちゃん
📖 性格.設定.過去や生い立ち
【性格】
武器屋 BadRedの店員……というより番犬。
学が無く品も無く、頭のネジが外れている様な発言が目立つ。また、常に空腹感を抱いており限界を達した時は周囲も気にせず癇癪を起こし始め、やがて手当り次第に他人を襲う様な凶暴性も持ち合わせている。
ただ一度懐いた者に対する仲間意識はとても高く、現状BadRedの者達は家族だと思っている。例え空腹に限界が来たりハイになり過ぎたりして暴走してしまってもBadRedの者に注意されればすぐに行動を止めようと頑張るほど。
武器の知識は全くと言っていいほど無いのだが、自分を雇用してくれている店にとって武器は『大事な商品』だということはしっかりと理解しているため店の武器を手荒に扱ったり店の者に暴行を振るったりした者には血眼になって襲いかかる。
満腹時は普段のバカ面が一転、無機質な口調と鉄仮面で、お淑やかな振る舞いをするようになる。そして時々、自分が過去に行ってきた罪に苛まれて苦しそうな表情を見せるのだ。
【過去】
██は人狼族の、多頭出産を得て授かった子のうちの一人であった。
険しい山道を群れで移動していた時
幼い██は足を滑らせ崖から転げ落ちた。
人狼は弱肉強食の世界、大勢居た兄妹達だってその頃には別の肉食獣人に襲われたり同族争いで破れたり身内に食べられたりして既に十数匹に減ってしまっていたのだ。
だから家族は誰一人として、彼女がいなくなったことに気づかなかった。気づいたとて、捜そうともしなかった。
その後目覚めた彼女は、自分が何者かの両腕に包まれ何処かへ運ばれていることに気付く。その腕の持ち主の体温はとても温かくて、転げ落ちた際に強打してしまった身体を毛布の様にふわふわとした毛並みが優しく包み込んでくれてた。
██は草食動物の獣人が住まう集落に迎え入れられたのだ。██の安否を確認するや否や、彼女を運んできた羊の男性は涙を流し優しく抱きしめた。彼女を取り囲んでいた兎の子供達は嬉しそうに跳ね、鹿の女性は綺麗な水と薬草の入った粥を持ってきた。
そこの集落は肉食の獣人達が住まう山よりも遥かに下の下の方に作られていた。肉食獣人の存在なんて住民達は誰も知らなかった。だから、自分達とは違う、██の少し尖った耳も少し悪そうな目付きの瞳も少し鋭い小さな牙も少し硬そうな毛並みも少し大きな体も、全て彼女の個性なのだと快く受け入れた。
当の██も、転落し頭を強打した衝撃で自分が何者であるのか、自分の家族が誰だったのかなんてことは、頭からすっかり抜け落ちてしまっていた。そのため彼女も、彼らの歓迎を心の底から喜び、彼らを自分の本当の家族だと思い込み、そして自身も彼らと『同じ』なのだと錯覚して平穏な日々を過ごすようになった。
けれども██が成長していくにつれ、彼女の見た目や思考は他の住民達と大きくかけ離れて行った。
以前よりも彼女の体は他の者達よりも一回りも二回りも大きくなり、毛並みはずっとゴワゴワで
目付きは一層悪そうに、耳はとても尖って、鋭い牙は恐ろしい程に凶悪なものとなった。
それでも住民達は██を恐れなかった。
だって██は自分達と『同じ』だから。
大事な彼女の成長は喜ぶべきものなのだ。
だから██は隠さなければならなかった。
住民達を見ると無性に腹が減って、涎が止まらなくなることを。
どんなに可愛がられても腹は膨れないけれど。どんなに優しくされても腹は膨れないけれど。どんなに好かれても腹は膨れないけれど。
家族同然である彼らには、繊細で優しい心の持ち主である彼らには、そんな残酷なこと、隠さなければならなかった。
子供達に食事を回して身篭った女性に食事を回して余命幾ばの老人に食事を回して皆で食事を分け与えて。
少量の苦い草花と味気のない野菜料理を前にお行儀良く背筋を伸ばして椅子に座って祈りを捧げて食器を扱って小さな一口で最後まで静かに大人しく食べる。
そうであり続けなければならない。
だって自分は彼らと『同じ』だから。
『同じ』なのだから。『同じ』であるはずなのだから。『同じ』でなければならないのだから。『同じ』であって欲しいのだから。
そしてあの年
夏はカンカン照りの太陽が体を燃やし
冬はしんしんと降り積もる雪が体を冷やす
作物は全く育たず山菜も枯れ果ててしまったそんな年に
集落は 飢餓に陥った
『どうして██の毛はそんなに硬いの』
それは私が羊じゃないから
『どうして██の目はそんなに鋭いの』
それは私が鹿じゃないから
『どうして██の爪はそんなに長いの』
それは私が兎じゃないから
『どうして██の耳は、手足は、口は、そんなに大きいの』
それは
『どうして██は 怖い顔をしているの』
それは
『どうして██は私を食べているの』
それは、それはね、それは
『どうして』
それは
『どうして』
それは!!
『痛い!!痛い!!痛い!!』
アタシが 狼だから!!
📖セリフ
「ハロ〜ハロ〜ハロ〜。アタシは『バウガウガール』……あん?ほんみょお?……無ぇケド。んだってぇみんなアタシのこと、『バウガウガール』って呼んでたよォ?だからアタシ、それ名前にした!!お前もそう呼べ!!呼べ、よナ!?」
「いらっせ〜ませェ〜〜武器屋〜武器屋〜〜のォ〜〜??ン?なんだっけ?まァまァ、とにかくいらっせ〜いらっせ〜いらっせ〜ませェ〜〜!!」
「だ〜ま〜れぇ〜?アタシは今腹ペコ腹ペコちょォ〜〜腹ペコなのォ……お・な・か・空いたァ〜〜!!アンアンアンアンア〜〜ン!!!!」
「ふぅ……ご馳走様。ええ、ありがとう。久しぶりにお腹いっぱいに食べられて、私、とても幸せだわ。まあ……きっとすぐに空腹になってしまうのだろうけど……。」
「アタシ此処の番犬!!!!ブキ??のことよく分からなァ〜い!!店主が来るまでぇ〜そこで『マテ』!!してなァ!?」
📖その他(使用武器等)
○ 本名は実の親から名付けられていないし、集落で名付けられた名前も既に忘れてしまったしで本当に無い。『バウガウガール』は彼女の被害にあった者達の知人によって噂が広まった際に付けられた都市伝説名。声真似が得意で、何度も何度も道端や家の扉の前で対象の知人と同じ声やか弱い子供の泣き出しそうな声を出し、油断して近付いてきた人々を骨まで残さず食べて来た。
○武器は己。鋭い爪で裂いたり骨をも砕く強靭な牙で噛み砕いたり重量感のある体当たりをしたり体毛の中に埋もれた筋肉増し増しの腕や足で急所を突いたり石頭で頭突きをしたり……などなど、物理攻撃に特化している。言わずもがな近距離戦を得意としており銃火器を持った者や遠方から魔法を撃ってくる者達相手には分が悪い。
○食事は基本的に犬食い。誰かの食べかけだろうが腐りかけの食べ物だろうが食べ物と称するにも疑わしい程得体の知れないものだろうが、テーブルや床に放り出されれば瞬時に大きな両手でソレを鷲掴み、礼儀も作法もお構い無しにかぶりしゃぶりつく。大好物は大きな肉。可食部があればある程目を輝かせ四足歩行の状態で駆け回り、与えてくれた者の顔を感謝を意を示すために舐めまくる。
しばらく一心不乱に貪っていたかと思えば、腹が満たされてくれば急に二本の足で立ち上がって、「また全身が汚れてしまったわ」「ナイフとフォークは無いの?」「どうしてコレを差し出してきたの。虐待よ。」と理性が戻り始めた途端に色々と難癖を付けまくる。
○毎回初来店の客の頭皮や項、臀部周りの匂いを嗅ぐことでこの匂いはアイツだ、と客に背を向けていても別の部屋に居ても誰が来たのか瞬時に分かるようになる。ただ鼻が良く利くだけであって顔と名前はたったの数回……本当に興味の薄い者に対しては例え数十回会っても覚えられない。「アァ〜この匂いはァ……誰ぇ?覚えてるけど、覚えてなァい!!」といった感じで「ドクダミを燻した様な匂いの奴!!」「全速力で走った後石鹸で念入りに身体を擦って洗いまくった様な匂いの奴!!」と顔と名前には触れず、独特な客の覚え方をしている。
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