台本「USUの苦悩」
蓮悟のギャグ本(無音版)
台本「USUの苦悩」
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USUは迷っていた。
USU「SALに着くべきか、それともKANIか…」※USU=ウス,SAL=サル,KANI=カニ
簡単な話ではない。
USU「この大戦…我らUSUがどちらに着くかで勝敗が決しよう。」
人類が滅亡し、SALとKANIが覇権を争う今、第三勢力であるUSUの動向が正しく趨勢を決めるであろう。
USU「大義は、どちらにあるのであろうな。」
USUは暫し黙した。
引き金を引いたのは、確かにSALである。しかし…
USU「KANIはもしや、この結果を見越していたのでは。」
喧嘩を売られたと分かるや否や、凄まじい攻勢を仕掛けるKANIサイド。
仲間の死を餌に…ということであれば、とても信用に足る陣営ではない。
USU「ではSALに着くか?」
だからと言ってUSUは、短慮が過ぎるSALサイドに着くのが得策であるとは思えなかった。
USU「ONIGIRIにKAKI、結局はそこなのであろうな。」※ONIGIRI=オニギリ,KAKI=カキ
USUは溜息を吐いた。
分け合えば足りると言うのに。
USU「これではまるで…」
かつて繁栄を誇りながらも、資源を巡る争いで滅んだ種族が脳裏を過る。
USU「同じではないか。」
USUは薄ら寒い思いがした。
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