自由へ続くはしご( 朗読台本 )
読み手 あなた 書き手 ミチル猫
自由へ続くはしご( 朗読台本 )
- 29
- 10
- 4
くそっ!なんでだ!
なんでこんなに苦しい……?
なんて窮屈なんだ……。
こんな場所はもう嫌だ。
なんで僕だけ……。
自由……。
そう……僕は自由が欲しい……。
大きく息を吸い込み、吐き出した言葉。
いつもなら静寂にかき消され、消えて行くはずなのだが今回は違った。
「自由に近付きたければ上を目指しなさい」
不意に聞こえた声とともに現れた雲の上まで続く長いはしご。
僕は甘言(かんげん)に縋(すが)るような気持ちで手に力を入れてそのはしごをのぼり始めた。
少しのぼってみたがまだまだ余力はある。
大嫌いな街の景色が広がっていた。
こんな街にはもう居たくない。
この街には僕の居場所はないんだ……
そう呟き、再びぎゅっと手に力を入れ、のぼり始める。
のぼり始めてどれだけ時間が経っただろう。
嫌いだった街の景色は良く見えないほど滲んでいる。
疲労困憊の状態で上を眺めると
まだまだ先は長い。
戻るにも戻れない位置に来た頃、再び声が聞こえた。
「さあ、手をはなせば君は自由だ。自由はすぐそこだよ」と。
--------------------------------------------------------------
素敵な演奏ありがとうございますฅ^•ω•^ฅ
世界観が崩れない位の文章の省略は大丈夫です✨
読みやすいように読んで見て下さいねฅ^•ω•^ฅ
サンサーラ・ナーガ2 空中庭園(ゲームBGM)
ピアノ演奏:柘榴
#ミチル猫台本
コメント
4件
- ミチル猫
- 🌵Comic🐎🏜️🌵お借りしました。ありがとうございました。
- ミチル猫
- 🫧❄️塩分(VC)❄️🫧お借りします