【2人声劇】睡蓮の夢
◇ソニア:〇〇様 ◆ジャック:夜風ルイ 台本:noe
【2人声劇】睡蓮の夢
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役
ソニア…研究者、妻
ジャック…研究者、夫
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◇「ふぁ…おやすみなさい、ジャック」
◆「おやすみ、ソニア。また、後で」
(コーヒーを淹れる音)
(1:21〜 BGMin)
◇「ん〜…あ、いい匂い」
(◆のみtelephone)
◆「おはよう、ソニア。寝起きに、コーヒーをどうぞ」
◇「…美味しい。メッセージだけ残して、あなたはどこに行ったのかしら」
(1:05〜 雑草まみれの庭園を歩く)
(◆のみtelephone)
◆「植物の世話も頑張ったんだけどさ…」
◇「もう、雑草はちゃんと抜かないと」
(0:57〜 書類を落とし、埃が舞う)
◇「ゴホッゴホッ!」
(◆のみtelephone)↓◇の咳に重ねる、書類を落とすタイミングでもok
◆「あぁ…掃除が出来てないって怒られそうだ」
◇「出来てないにも程があるわよ!」
(0:49〜 通路を歩く)
(◆のみtelephone)
◆「皆にも薬を投与(とうよ)してあるから」
◇「あなたは研究室にいるのかしら」
(0:41〜 カードキーを読み込む)
(◆のみtelephone)
◆「まず君に、ごめんなさいって言っておくね」
◇「…見つけた」
(0:35〜 BGMin)
(◆のみtelephone)
◆「薬に即効性(そっこうせい)は無くて、
君と僕の間に誤差(ごさ)が生(しょう)じてしまったこと」
◇「起きて、風邪引くわよ」
(◆のみtelephone)
◆「僕も、
睡蓮病(すいれんびょう)に罹(かか)ってしまったこと」
◇「起きてよ」
(◆のみtelephone)
◆「お願いだ。僕の身体を燃やして欲しい」
◇「薬は効いたんでしょ?」
(◆のみtelephone)
◆「ウイルスを殺せるくらい、強い炎で」
◇「ねぇ…ジャック」
(◆のみtelephone)
◆「さよならソニア。…愛してるよ」
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ちょっと設定
戦争により住処を焼かれた人々は、戦火を逃れコロニーへと辿り着いた。
ジャックとソニアは国に仕える研究者の夫婦だったが、国が戦火に見舞われた為、コロニーへと移り住む。
平穏な時を過ごしていたが、ある時、コロニーの中で奇病が蔓延していく。
眠り続け、少しずつ衰弱し死に至る病“睡蓮病”。
ジャックとソニアは皆を救う為、睡蓮病のウイルスの研究を始める。
コロニーの人々がどんどん眠りについていき、2人以外の最後の人物が眠りについた後、ソニアもウイルスに感染している事がわかる。
他の人々と同じく生命維持装置に入り、ソニアは特効薬の完成をジャックに託して眠りについた。
その日、目覚めたソニアの前には見覚えのないマシンが温かなコーヒーを淹れてくれた。
愛しい声が「おはよう」と声を掛けるが、そこには音声メッセージを吹き込んだ簡易ロボットが一体。
彼の姿を探しに行くと、行く先々で彼の音声メッセージが流れていく。
どうやら、ソニアに反応して流れる仕組みになっているようだ。
彼ならきっとあの場所にいる。
研究室に辿り着いたソニアが見たのは、変わり果てた姿のジャックだった___
延々と眠り続けるソニア。
たった1人になったジャックは、あらゆる所にメッセージを吹き込んだ簡易ロボットを設置します。
彼女ならこんな反応をするだろう。
じゃあ、僕はこう返そう。
寂しさを誤魔化すように、心が折れてしまわないように、希望を忘れないように。
やがて、睡蓮病の特効薬を完成させたジャックは猛烈な眠気に襲われ、自身も睡蓮病に罹っていた事に気づきます。
完成した薬を自身に投与して、
ソニアや皆に投与を始めますが、完成した特効薬には欠陥がありました。
即効性が無いこと。
ウイルスに打ち勝ち目覚めるには、時間がかかること。
ジャックは最後の力を振り絞り、メッセージを吹き込みました。
「まず君に、ごめんなさいって言っておくね」
睡蓮病…
不治の病と言われていた、眠り続ける病。
ジャックとソニアの研究により、特効薬が出来上がり、不治の病では無くなった。
最初の睡蓮病での犠牲者が睡蓮の咲く池で見つかった為、睡蓮病と呼ばれるようになる。
睡蓮病患者は、生命維持装置に入らないと衰弱して死んでしまう。
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