走り続けた猫 (朗読 台本)
読み手 あなた 書き手ミチル猫
走り続けた猫 (朗読 台本)
- 32
- 3
- 3
飼っていた猫が死んだ。
大切な家族。
温もりが無くなって行き、
どんどん冷たくなる。
冷たい体をずっと撫でていた。
また温かくなって元気に動き回らないかと、切実に願ったけど固くなっていく体は現実を突きつけてきた。
姉が聞きつけてうちにきた。
甥っ子も一緒だ。
まだ死というものの概念すらもたないくらい甥っ子はとても小さかった。
亡くなったうちの猫を見ながらこういった。
「猫ちゃんは、いっぱい走りすぎて疲れて動けなくなっちゃったんだね」
病気で残り1ヶ月と診断され5ヶ月生きた。
猫はどれだけ辛くても動けなくなるまでしっかりと走り続けたんだ。
その言葉に冷静になれた気がする。
苦しいのに一緒にいる為に頑張ってくれたんだ。お疲れ様。もう苦しまなくて良いんだよ。そう心の中で呟き、もう一度冷たい体を撫でた。
-------------------------------------------------------------------
実話をそのまま文章にしました。
素敵な演奏ありがとうございます!
兄妹
悲しいBGM
#悲しいBGM #朗読 #声劇 #コラボ #自作 #即興 #オリジナル曲
コメント
3件
- 流浪人お借りしました お耳汚し失礼しました
- ミチル猫
- 🫧❄️塩分(VC)❄️🫧お借りします