10番目の私〜人格統合経過報告〜『15.私は、私達は』
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💠白石 蒼依
高校に入学すると同時に、私は病院を去り絢ちゃんと暮らすことになった。朝早起きしなければいけなくなったのは少し大変だけれど、今は普通の生活を送れることが何よりも幸せだ。
「蒼依、今日はお弁当いいの?」
「うん、友達と学食食べる!」
「へえ、もう友達できたんだ。やるじゃん」
「えへへ」
私の通う郭月女学院のクラスメイトは、皆明るくて素敵な人たちばかりだ。新しい居場所がここで本当に良かったと、心の底から思っている。
私は、ローファーの踵を整えると、元気よく振り返った。
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
手を振る絢ちゃんの後ろに、懐かしい彼女たちの姿を見た気がした。私はとびきりの笑顔で答えると、外の世界に向かって一歩足を踏み出した。
10番目の私〜人格統合経過報告〜 Fin.
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🪬絢(cv.JuN)
🍎琉奈(cv.くろ)
🌨️由紀(cv.黒崎 ミク)
✝️知乃(cv.桐生りな)
🧊梨衣(cv.RAKKO)
🔗真緒(cv.yuma*)
🦄夢芽(cv.@あん子)
⭐️桔梗(cv.はいねこ)
🔮紫音(cv.ヒイロライカ)
💠白石 蒼依(cv. 海咲)
🦋蒼井 絢(cv.唄見つきの)
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🌨あぁ 何もない自分が怖くなるほど
🔗完璧さってやつにすぐ縋ってしまうよ
⭐️涙はもう二度と見せない もう見せないから
🦄心はどうだろう昨日より乾いたかな
🍎心は言う 涙は
🔮あなただけのものだ 🍎🔮だから
✝️あなたの言葉に傷ついても
🪬🦋私は私だから迷うことはない
🧊守られることはもうきっとないけど
🪬守りたいものばかりさ心配はない
💠🦋怖いものはない 恐れはしない
💠怖いものはない 恐れはしない
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#10番目の私
#私は私達は #Guiano
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〚幸子〛
後悔と悲しみを抱えたまま、私は長い間空の果てをさ迷っていた。
けれどある時、一筋の光とともに、私の目の前に懐かしい八つの笑顔が姿を現した。
「遅くなってごめんね。ずっと言いたかったの。おかえりなさい、おばあちゃん」
あらあら、今は皆の方からやって来たんだから、それを言うなら逆なんじゃないの?
そんな軽口を叩きながらも、私の目からは涙が溢れて止まらなかった。私は今度こそ、大好きな子どもたちを目一杯抱きしめることが出来た。
「ただいま、皆」
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