ベルガモールの囀り

𓅫(お名前)

君だけを赦せないこと ___________________ 願ってはいけない 祈ってはいけない なにも手に入らないのだから 最初から 「なにも望んではいけないのだ」 切望するほど欲しいものなどない 掌に乗るだけの幸福を呑み込んで あぁ、愛などなかったのだと 僕は嘲るように笑った 「ねぇ、ベルガモール。僕はね、手を伸ばせば届くと思ったんだ。羽を広げて飛び立てば、いつか星になれると思った。」 「でも違ったんだ 結局、僕は僕のようにしかなれなかったよ」 顔にモヤがかかったままの君が、 強かな笑みを浮かべて僕の首に手をかけた 「君は本当に酷い奴だね 僕も君が大嫌いだよ。」 だから精一杯の愛を込めて 「嘘つきは悪魔に舌を焼かれてしまえばいいのに」 「ね、ベルガモール」 _____________________ ____結局、君は僕の事が好きなんだよ でも困ったことに僕も君を嫌いになれそうにない これじゃあ2人とも「大嘘つき」じゃないか _____________________ 夜になって、朝が来ても、 教会から足音は聞こえなかった。 嗚呼、優しい彼は誰も特別に愛せなかったんだ。 演奏は、A Wish3(HarpOnly)/PeriTune様よりお借りしました。 効果音は、効果音ラボ様　無料効果音で遊ぼう!様よりお借りしました。 【character】 ﾍﾞﾙｶﾞﾓｰﾙ:賢くて哀れな子。 𓅫:優しくて醜い子。 【attention】 ・性別、一人称二人称、語尾などの変更のみ可能です。大幅なアレンジはおやめください。 以上のルールを守った上での使用をよろしくお願いします。 #声劇台本