【声劇】天使の休息 -第１章-

▶シエスタ： ▷宅間：

それでは...祈りましょう。 あ、先に投げ銭してもらっていいですか？ 寿命を伸ばす効果のある世界樹の雫を 他部族に転売した罪で追放処分となっ たシエスタ。お腹を空かせ、死にかけ ていた彼女を助けたのは宅間という日 本人だった──。 ▶︎シエスタ 元・天界人。 追放処分を受けた現在は、宅間の家に 転がり込んでいる。 ゲーム実況で小銭を稼いでるらしい。 ▷宅間 恵（たくま めぐみ） 　会社員。 シエスタを助けたことにより、〈加護〉 と〈祝福〉を得たものの、その内容は 未だに不明である。 ▪️アドリブ等なんでもOK ▪️性別、語尾、言い回し等改変OK ▪️台本コピペOK ________________________ ▷宅間： 俺は神だとか幽霊だとか、 そういう類のものは信じていない。 だが、天使の存在だけは信じている。 なぜなら――。 ▶︎シエスタ： 「宅間さん、お腹がすきました。 　今日はハンバーグの気分です」 ▷宅間： 「分かった分かった、作るから待ってろ」 ▶︎シエスタ： 「もちろんチーズinですよ」 ▷宅間： 俺は拾ったのだ。 ▶︎シエスタ： 「宅間さん、明日はオフ会があるので お小遣いをください」 ▷宅間： ニートの天使を。 ▶︎シエスタ： 「た、宅間さん大変です！」 ▷宅間： 「なんだ！？」 ▶︎シエスタ： 「オフ会に着ていくお洋服がありません！」 ▷宅間： 「そ、そのままじゃダメなのか？」 ▶︎シエスタ： 「ダメなんです」 ▷宅間： 「まぁいかにも天使っぽい格好だからな」 ▶︎シエスタ： 「今の私はあまりにも可愛いすぎますからね。 もっと地味な格好をしてあげないと、 オフ会に来る他の女性達が不憫(ふびん)です」 ▷宅間： 「あー...そう...。 じゃ、買い物してくるから」 ▶︎シエスタ： 「いてら〜です。 早く帰ってきてくださいね。 私は放置されるとすぐ死にますよ。 そうなったら宅間さんに取り憑きますから！」 ▷宅間： 「へいへい。行ってきます」 ▷宅間： 俺は天使の存在を信じている。 それもただの天使じゃない。 ニートの天使だ。 ________________________ 働くという言葉は、 “人が動く”と書きますよね。 私は天使なので働く必要がないのです。 #声劇 #台本