練習中【二人声劇】デート戦争【ギャグ】
【彼女】○○○【彼氏】マル【作者】梅★純
練習中【二人声劇】デート戦争【ギャグ】
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彼女『眠い・・・寝ちゃだめだ・・・おちそう・・・ここは映画館。彼との初デート
彼がチョイスしてきた映画は、謎の女がひたすら空を見て黄昏ているだけの画。いわゆる、カンヌ系の謎すぎるやつ。眠気を誘う音楽・・眠気を誘う暗闇・・でも、ここで寝てはいけない。初デートの映画で寝てしまったら台無しだろ。
『わー凄く深くてじーんときちゃった★』って感想言うために。私は眠気と闘わなければいかんのだ。』
彼氏『うわーなんだこの映画。友達に、この映画カップル向けでばっちりだよ★とかオススメされたからチョイスしたけど、
何がカップル向けだよ・・・。ひたすら女が空眺めてるだけじゃねぇか。謎すぎる・・・こんなん寝るじゃないか確実に。ふと彼女を横目でチラ見すると。瞳孔は開ききり、息は荒く、人でも殺そうかというほどの物凄い形相でスクリーンを睨みつけている。こわ。え、なに、そんなにこの映画食い入って見る要素ある!?!?』
彼女『そんな中、私を襲う突然の腹痛。朝食べた激辛本カップ麺が今になって影響をきたしたようだ。
ここでトイレに立つ訳にはいかない。台無しやないか。耐えろ。私、耐えるのだ』
彼氏『どうしたんだろう。彼女が泣いている。物凄い形相で号泣している。カンヌ系特有の輪郭がぼやけきったメッセージを彼女は的確にとらえているのか・・・。俺には分かりそうもない。彼女に再び視線をやると、不気味な笑みを浮かべて肩を震わせている・・。感情をむき出しにする彼女の姿に尊敬の念すら抱いたが、その様はただひたすらに恐ろしい。』
彼女『黄昏ている女の視線の先で、昨年亡くなった祖父が笑顔でこちらを見ている。どうやら限界が近いようだどうする・・。く・・こうなっては仕方ない。』
彼氏『彼女は震えた声でごめんなさいと、一言呟くと、猛ダッシュで場外へと消えていった。とうとう自らの感情に耐えきれなくなったのだろうか。それほどの感情を生む作品だったのか。
彼女の感受性の鋭さに舌を巻くと同時に、心の中で一つの決心が生まれた。
別れよう。』
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END
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