レモネードと波形の街
貴方
レモネードと波形の街
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夜は死んで朝だけが残ったような一日だった。
真昼の太陽の呪いが燦々と降り注いだ。
剣のような光があちこちを突き刺していく。
開け放たれた窓からは、
砂混じりの無気力な風が入ってきて頬を擽られた。
鮮やかだった街並みは幻のように思えた。
無機質な白い壁が瞳を攫った。
波の音が聞こえた。
普段なら聞こえないはずの小さな音。
誰もいなくなってしまったんだろう。
白亜の景色はあまりにも静かだった。
ヴィオラにチェロ
バイオリンにコントラバス
死んでしまった街の中から、
あるはずのない旋律が聞こえてきた。
熱狂を孕んだ人々の、
夏に似た歓声を思い出してしまった。
濡れてしまった机の上には、
ぬるくなったレモネードがぽつんと乗っていた。
それに一口をつけてベランダの方へ向かった。
あの音が響かせる色彩に誘われて、
今の私をもう一度見つけるために。
────アドリブ&性別変更大歓迎────
手慰み程度に。
長く台本書いてきたけど、中々ひどい状況
前の台本⤵︎ ⤵︎
次の台本⤵︎ ⤵︎
unknown
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コメント
2件
- にとお借りしました
- ぎっとん読ませていただきました、ありがとうございます