Stella
Fling Posse
Stella
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Color-less #今鍋公式
Stella〈承〉
星間旅行はまだ終わる気配がない。車窓に身を寄せ、暗い煌めきが広がる景色の先の、次に停まるであろう星を眺めた。
それは綺麗に半球ずつデザインが異なる星であった。淡く青緑を灯した右側は硬く鋭い水晶、左側はまろい曲線を描く砂色の土地。
「水晶も、砂も、どちらも珪素で出来ているのだったか」
自身を剣の王と名乗る彼がぽつりと呟いた。
汽笛の音が鳴り、また一人乗客がやってきて、どっかりとボックス席へ腰掛けた。顔まで纏う襤褸布は砂と埃の匂いがする。
「生憎だが、やれる物は無い」
剣の王が唐突に口を開く。新たな乗客はそれに驚くことなく、乾いた笑い声をあげる。
「耳にそんなモノをぶら下げておいてまァよく宣ったものだ。問答などすっ飛ばして耳ごと、いや首ごと切って持って帰ったって俺ァ構わないが」
ポン、と腰元にある硬い何かを叩く。会話の内容から推測するに恐らく刃物だろう。何やら物騒な乗客と乗り合わせてしまった。無言の硬直状態が続く。
「この星はどう思う」
「どう思うもなにも無いだろう、ここにはハナから何も無い」
「……与えられたい星、でしょうか」
は、と音を漏らし、目を見開いた乗客は何かを拒むような、それでいて希うような瞳で真っ直ぐこちらを見てくる。
「奪う者とは与えられることに飢えている者だと、思うのです」
襤褸布の隙間から見える緑の水晶体が揺れる。
「俺の、本当に欲しいものは、」
乾いた砂の星に数滴の雫が降る。
星を巡る旅はもう少し続きそうだ。
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🌳妙に洒落たナリの客人だな今夜は
堕ちた先がここじゃツキも落ちたようだな
元王様か何か知らんが盗賊には盗賊の流儀があると知れ
首が宙に舞うといけねえ
世界はサディストな Priest たちが描くジグソーパズル
理由もなく貧富の差で死ぬような Hypnotize された Histoire
なぁ喉元を這いずるこの退屈を殺したいんだ
俺も奪い去ってくれメサイア
🌫再生の Verse
🌳流星に手を伸ばす
📚始まりが連なるユニバース
🌳繋いでいく未来 with the ending in mind
🌫揺るぎない一つの星が deep inside
🌫何度だって繰り返す
🌳軌道に沿って踏み出す
📚いつまでも reincarnation
偽りの無い shooting star
宙に舞う "Stella by Starlight"
軌跡は歪な方が Luminous
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