前編② 第4話 真実と虚構【CEA】
台本:由季 BGM:『ad-lib piano BGM 揺籃色』 レーニャ様
前編② 第4話 真実と虚構【CEA】
- 10
- 0
- 0
【CEA】〈第4話〉『真実と虚構』前編②
楸「でも、璃蘭じゃないよ!もし犯人だったら…自分を狙うようなことしないもん」
要「…あえて狙わせたってことはないか?その場合、共犯者が居るってことになるけど」
楸「ちょっと!要まで何言うの!」
要「……ごめん。俺だってこんなこと言いたくない。でもさ…いくら仲間だからって無条件に信頼するのは…よくない、気がするんだよ」
楸「…それは」
璃蘭「…一理あるわ。犯人が見つかるまで、ライブは自粛しましょう」
楸「!や、やだよ!」
瞬「楸!下手すりゃ死人が出るかもしれなかったんだぞ!」
楸「…っ」
瞬「我儘言ってる場合じゃねぇよ。…分かるだろ」
璃蘭「楸、ごめん。こんな気持ちで私は歌えない。…要、あんたはどうなの?」
要「…強いて言うなら、璃蘭や瞬寄りの意見」
璃蘭「…楸、それでいいわね?」
楸「……わかった」
璃蘭「マネージャーには私から言っておくわ」
要「璃蘭だって疲れてるだろ。俺から伝えようか?」
璃蘭「いい。被害者が言えば説得力あるでしょ」
瞬「…食えねぇやつ」
璃蘭「それじゃ、今日は解散。また進捗あったら連絡するわ。あんたたち、くれぐれも気をつけて。…お疲れ」
璃蘭は足早にその場を後にしていく。
そんな彼女の後ろ姿を最後まで見届けることなく、瞬が続く。
瞬「まぁ、そのうち捕まるだろ」
心做しか慰めるような声色にも聞こえた。
コメント
まだコメントがありません