【声劇台本】ビー玉
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【声劇台本】ビー玉
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ヒトリユウギさんの素敵なBGMをお借りしました。夏っぽいのを少々。
【台本について】
・性別、言い回しなどのアレンジはご自由に。
・台本お借りしますコメントは不要です。
・コラボの際は必ず伴奏者さんに👏をよろしくお願い致します。
「」…社会人。仕事帰りにたまたま夏祭りの出店を通りかかる。未練たらたらである。
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何度目かの夏、わたしはたまたま通りかかった出店の道を歩いていた。
好きな人と行った夏祭りの思い出が思わずゆらめく。
じんわり溶けたペットボトル容器で頬をつつく君はまるで太陽みたいに笑ってたっけ。
「金魚掬いなんて、あれからやらなくなっちゃったなあ…」
無我夢中で目の前の金魚を追いかけることさえ今は苦しくて。
鳴らしていた下駄の音も今はヒールの音に変わってしまった。
君は今もどこかで誰かと一緒に夏を過ごしているのかな。
「りんご飴くらいは買おうかな」
せっかく通りかかったんだし、と長財布から小銭を取り出す。
あんなに大きく見えたりんご飴も、手に取ってみると何だか小さく感じた。
「こんなに甘酸っぱかったっけ…」
持っていた空の水筒でわたしは顔を隠した。
#声劇台本
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