夏の記憶【一人朗読台本】
演者様:ひせい シナリオ:ウミウシ
夏の記憶【一人朗読台本】
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素敵な台本をお借りしました。
しんみりとした夏…好きです…
【台本】↓
≪ふすまを開く≫
「あっつ・・・」
夏は好きじゃない。色々なことを思い出してしまうから
”青春”なんて言うけど全部美化してるだけで数年も経てば黒歴史と化す。
ホラー特集も、人の多い祭りも大して面白くはなくて。
家の中でダラダラと過ごすことこそが結局のところ一番夏を満喫できると思っている。
≪花火が一発打ちあがる≫
ほらね。わざわざ人混みなんかに行かなくてもこうして綺麗な花火が見れてしまう。
≪歩きながら≫
「酒でも飲むかな」
≪コップに注ぐ≫
こんなんでいいんだよ。こんなんで。
”特別な日”なんていらないから、今日も明日も何事もなく過ぎてくれればと願う。
この広い一軒家に独りぼっちになってしまったあの日から夏とは切っても切れぬ縁になってしまった。
「命日、もうすぐか・・・。」
思い出してしまわぬようにように記憶を花火の音で誤魔化す。
≪花火の音だけになる≫
今年も、長い夏が始まった。
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