ネクロの花嫁
奏音69×びす
ネクロの花嫁
- 13
- 2
- 0
「____。」
#ろくべる
/非公式サウンド
【企画アカウント】
nana▶︎▶︎https://nana-music.com/users/7756498
Twitter▶︎▶︎@prefects_ptnn
___
IFの未来。
隣り合わせの選択。
「もしかしたらこの身体じゃ持たないかもって。」
「でも私はこの子を産むわ。そう決めたの。」
「我が子が幸せに健康に生きてくれること以上に、親として幸福なことなんてないわ。」
「そうでしょう?」
向日葵が咲くように笑った彼女は、それから十月十日後に亡くなった。
陣痛が始まってから30時間の末
娘の身体を抱くこともなく、産声を聞くこともなく、強く握りしめていた筈の手のひらは力なくするりと抜け落ちた。
難産であった。
眠る様にベッドに横たわる彼女の顔を見つめた。
「」(そこ)に魂が無いなんて到底信じられないほど、綺麗な寝顔をしていた。
だというのに俺の期待を裏切る医者は悲しそうに首を横に振るばかりだった。
ああ、だめだ、いけない、これでは本当に
“彼女が死んでしまう”
冷たい彼女の胸に泣き疲れた娘を抱かせ、2人まとめて抱き上げる。
「帰ろう、俺たちの家に。」
未だ温もりを残す唇にそっと口付けをした。
___
🧷アレン・J・シック(cv.紫檀あい)
🧷物謂わぬ口唇に生気[いき]を吹き込んで、
今宵「 」[あなた]は甦る。あの頃の姿で。
白肌の娘が咳をした。「この身体貴方に捧げるわ」
白服の医者が囁いた。「迎えに行くよ」
白肌の娘は朽ち果てた。世界の誰にも見棄てられ。
白服の医者は憐れんで、誰も知らない居場所で眠らせた。
朽ちてもまだ美しい顔で、
ふたりしかいない霊廟で、医者は恋をした。
それは永遠の恋か。禁断の行為か。
また逢いたいと願うだけ。それが罪なのでしょうか。
物謂わぬ口唇に生気[いき]を吹き込んで、
今宵ふたりは結ばれる。祝福もされずに。
___
████/アレン・J・シック
🧷「繝ッ繧ォ縺」縺ヲ繧、縺溘Κ縺サ繝ウ縺ィ繧ヲ縺ッ」
コメント
まだコメントがありません